ザーゴ監督が優勝を争う4チームを予想。王者川崎の対抗馬は鹿島と…

2021年03月16日 サッカーダイジェストWeb編集部

次節はアウェー福岡戦。「勝点3を取る自信はある」

就任2年目のザーゴ監督。クラブ30周年を迎えるメモリアルイヤーの今季、チームをタイトル奪回へと導けるか。(C)KASHIMA ANTLERS

 サッカーダイジェスト本誌の優勝予想でも、鹿島アントラーズを優勝に推す声は少なくなかった。3月15日のオンライン取材に応じたザーゴ監督は、報道陣からの質問で「優勝候補に挙げる声も大きい。どう受け止めるか?」と問われると、「候補に挙がるのは非常に光栄」とし、「昨年の後半戦に見せたパフォーマンスからの評価になると思う」と述べた。

 指揮官の就任1年目の昨季は開幕4連敗と最悪のスタートを切ったが、徐々に持ち直し、夏場には11年ぶりの7連勝を達成。その後も大きく崩れることなく勝点を積み上げて、最終的には5位でフィニッシュ。底力を見せつけたシーズンだった。

 リアクションからアクションへ。"ザーゴ・スタイル"を浸透させた昨季を経て、今季は是が非でも目に見える成果を手にしたいところだが、タイトルを争うとしたらどんなチームがライバルとして浮かび上がってくるか。

「たとえばフロンターレは5、6年ぐらい前から改革を行なって、ここ4年で3回優勝している。同じ監督で、ほぼ同じメンバーで、意思の疎通、阿吽の呼吸を含めて、連動・連係も高い」

 ザーゴ監督はディフェンディングチャンピオンの川崎フロンターレの力は抜きんでていると認めたうえで、そこに絡んでくるチームに、鹿島はもちろん、横浜F・マリノスと名古屋グランパスを挙げた。

「マリノスは補強して、だいぶ調子が上がってきている。グランパスもかなり戦力アップして、今はそこまで得点していないかもしれないが、勝つサッカーを目指してやっている」

 川崎、鹿島、横浜、名古屋。「おそらく、この4チームの優勝争いになると予想している」とザーゴ監督は言う。
 
 4節を終えた時点でのスタンディングを見れば、ACL参戦の関係で1試合消化の多い川崎が開幕5連勝で首位に立ち、開幕4連勝の名古屋がこれに続く。前節の浦和戦で今季初の連勝を飾った横浜は2勝1分1敗の成績で5位。そして鹿島は、新型コロナの陽性者が発生したG大阪とのゲームが中止となり、ここまで3試合を戦い、1勝1分1敗で11位にいる。

 消化試合がまばらで暫定の順位だが、ザーゴ監督は「上位陣から引き離されないためにも、まずは勝つことが重要」と気合いを入れる。次節は17日にアウェーでアビスパ福岡との対戦が予定されている。「守備的なチームで、体格の良い選手がいて、カウンターが素早く、特に右サイドからの攻撃が目立つ」と分析。決して簡単な相手ではないが、「我々は良いサッカーをしているし、これを継続していくことが大切。勝点3を取る自信はある」と勝利を誓った。

構成●サッカーダイジェストweb編集部

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