【J1採点&寸評】横浜×湘南|効率良く3ゴールを挙げた横浜が、湘南の猛攻をしのいで完勝を収める。

2015年04月25日 広島由寛(サッカーダイジェストWeb編集部)

アデミウソンが来日初ゴール! “CB”ファビオも及第点以上の出来。

【警告】横浜=小林(45+1分) 湘南=なし
【退場】なし
【MAN OF THE MATCH】アデミウソン(横浜)

【試合内容】
 前半は横浜が主導権を握る展開で、9分には流動的な崩しから最後はアデミウソンがねじ込み、幸先良く先制に成功する。その後もホームチームが押し気味に試合を進めるなか、前半は1-0のまま終了した。
 
 迎えた後半は一転、湘南がペースを掴む。人数をかけて攻め込むも、しかし決定機なチャンスを作るには至らず。粘り強くゴールを守り続けた横浜は、85分に齋藤、ロスタイムには富澤がネットを揺らすなど、チャンスを確実に仕留めて完勝を収めた。

【J1 PHOTOハイライト】1stステージ・7節

【J1採点&寸評】1stステージ・7節|全9試合の評価をチェック!
 
【チーム採点・寸評】
横浜 6.5
ダイレクトプレーを織り交ぜた流動性ある崩しで局面を打開するなど、多くのゴールチャンスを創出。後半の押し込まれる時間帯でも守備陣が身体を張って守り、前掛かりとなった相手の隙をついて追加点、ダメ押し点を奪い、完封で勝点3を手にした。
 
湘南 5
序盤は自慢の走力を武器に高い位置からボール奪取を狙うも、横浜のパスワークを寸断できず、徐々にラインを下げられてしまう。後半は息を吹き返したものの、攻撃にやや時間をかけ過ぎたこともあり、相手の堅守を打ち破れず。全体的に勢いを欠いた印象だった。
 
【横浜|採点・寸評】
GK
1 榎本哲也 6
後半は押し込まれたものの、危ない場面はほとんどなく出番は少なかった。ハイボールや足もとでの対応も不安はなかった。
 
DF
13 小林祐三 6
攻守の切り替えは素早く、エアバトルでも強さを発揮。後方からの気の利いた配球で味方を前向きにプレーさせた。
 
5 ファビオ 6.5
CBでの先発出場は、リーグ戦では今季初。リーチを活かしたディフェンスでゴールを死守し、劣勢の時間帯でも粘り強く守った。
 
22 中澤佑二 6.5
的確なカバーリングと鋭い出足でピンチを未然に防ぐハイパフォーマンス。ファビオとの連係も問題なかった。
 
23 下平 匠 6
後半はやや高山の突破に手を焼いたが、最後まで集中を切らすことなく、安定したプレーで無失点に貢献した。
 
MF
28 喜田拓也 6.5
いつものトップ下ではなく、ボランチで出場。高い危機察知能力で相手の攻撃の起点を潰し、終盤には狙いすましたボール奪取から齋藤のゴールをアシスト。
 
6 三門雄大 6
攻守のバランスを保ちつつ、前線のサポート役としてもまずまずの働き。兵藤がピッチを退いた後は2列目の右サイドでプレーした。
 
7 兵藤慎剛 6.5
巧みなヒールパスでアデミウソンのゴールをお膳立て。精力的なプレスバックなど、守備でも奮闘を見せた。
 
39 アデミウソン 7
待望の来日初ゴールは、チームのホーム通算600ゴール目のメモリアル弾に。絶妙なファーストタッチ、力強いドリブルなど能力の違いを見せつけた。
 
11 齋藤 学 6.5
90分間のなかで良い時間帯と悪い時間帯の差が目についたが、85分にはコースを突いたシュートで勝負を決めるチーム2点目をゲット。
 
FW
16 伊藤 翔 6
決定的な仕事はできなかったが、状況判断に優れ、的確なプレー選択が光るが、もっとシュートを打ってもよかった。
 
交代出場
FW
18 ラフィーニャ 6
中村と同じく、今季リーグ戦初出場。富澤のゴールをアシストするなど、いくつかのゴールチャンスに絡んだ。
 
MF 
27 富澤清太郎 6.5
終始、冷静さを保ち、幅広く動き回って中盤の守備を引き締める。ロスタイムにはダメ押しの3点目をねじ込んだ。
 
MF 中村俊輔 ―
出場時間は限られたものだったが、正確なプレーとポジショニングでチームのポゼッションを高めた。
 
監督
エリク・モンバエルツ 6.5
不動のCB栗原を先発から外してファビオを抜擢し、クリーンシートを達成。途中出場の富澤がゴールを決めるなど采配が当たり、盤石の戦いで勝点3を獲得した。

次ページ前線3枚は低調な出来。遠藤もミドルが決まらず…。

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