「夢にも思わなかった」“渦中”の大エース、C・ロナウドが“王”ペレ超え!一方チェコからは“待った”も

2021年03月15日 サッカーダイジェストWeb編集部

ハットトリックで一気に抜き去る

前半のみでハットトリックを達成し、ペレ氏の記録を抜き去ったC・ロナウド。(C)Getty Images

 ユベントスは現地時間3月14日、セリエA第27節でカリアリとアウェーで対戦し、クリスチアーノ・ロナウドによるハットトリックで、3-1の勝利を収めた。この怒涛のゴールラッシュで、"渦中"の大エースは偉大なレジェンドの大記録を一気に抜き去っている。英公共放送『BBC』などが伝えた。

 まずは10分、ファン・クアドラードのCKにC・ロナウドは頭ひとつ抜き出たジャンプでドンピシャヘッド。強烈な一撃を叩き込むと、25分にも自ら得たPKをきっちり決め2点目をゲット。そして仕上げは32分だ。ペナルティエリア右から高速シザースで相手を翻弄し、最後は左足で鮮やかにネットを揺らした。

 先日のポルトとのチャンピオンズ・リーグの一戦では、無得点に終わったほか、延長戦での痛恨の失点にも絡み、敗退の戦犯として一部では不要説が唱えられるなど、周囲が騒がしいC・ロナウドだが、早々に結果で黙らせた形だ。

【動画】千両役者ぶり発揮!圧巻のハットトリックで周囲の雑音を一蹴

 また、今回の3発でキャリア通算770ゴールとなり、元ブラジル代表の"王"ペレ氏が持つ歴代1位の記録、767ゴールを3つ上回ったようだ。記録更新を受け、本人は自身のインスタグラムで以下のように喜びを伝えている。
 
「今日、僕はプロキャリアで公式戦770ゴールに到達した。この気持ちは最初にペレへ直接送りたい。彼の試合やゴール、功績についての話を聞いて育ってこなかった選手は世界中にいないし、僕も例外ではない。マデイラ島で生まれ育った頃には夢にも思わなかった。彼の記録を抜いて世界のゴールランキングのトップに立ち、喜びと誇りに満ちているよ。

 この素晴らしい旅に一緒に参加してくれたすべての人に感謝する。チームメイト、対戦相手、世界中のファン、そして何よりも僕の家族と親しい友人たち。今は、次の試合やチャレンジ、そして記録とトロフィーが待ち遠しい。信じてくれ、この物語はまだ終わっていない。未来は明日であり、ユベントスとポルトガルには、まだ多くの勝利が控えているんだ」

 さらにペレ氏も後輩に向け、自身のインスタグラムで祝福メッセージを寄せている。

「人生は1人旅だ。それぞれが自分の旅をするが、あなたの旅はとても美しい。私はあなたをとても尊敬しているし、あなたのプレーを見るのが大好きだ。記録更新、おめでとう」

 一方、複数メディアがC・ロナウドが世界記録を更新として報じているものの、チェコサッカー協会はこれに異議を唱えており、オーストリアやチェコスロバキアの代表として活躍したヨーゼフ・ビカン氏が821ゴールで真の歴代得点王であると主張している。

 ただ、統計を集計する国際組織『RSSSF』のデータによると、ビカン氏はキャリア通算805ゴールを記録しているが、ラピド・ウィーン(オーストリア)のリザーブチームやアマチュアチームで決めた27ゴールや、国際公式試合以外で決めたゴールも含まれているという。これらを除くと、同氏はキャリア通算759ゴールとなっている。

 思わぬ"待った"の声がかかった今回の一件。もっとも、衰え知らずの36歳が821ゴールを上回るのも、そう遠い先ではなさそうだが……。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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