「孤軍奮闘していたのに、いつもこうだ」イ・ガンイン“涙の途中交代”に韓国メディアが怒り!「胸が痛い」

2021年03月15日 サッカーダイジェストWeb編集部

「グラシア監督の交代策は失敗」と糾弾

ここにきて先発に定着しているイ・ガンインだが、グラシア監督の全幅の信頼は勝ち得ていないようだ。(C) Getty Images

 現地時間3月12日に開催されたラ・リーガ第27節で、バレンシアはレバンテとのダービーに臨み、敵地で1-0と敗れた。開始18分にロジェール・マルティに奪われた1点を、最後まで返すことができなかった。

 物議を醸しているのが、ハビ・グラシア監督の采配だ。1点ビハインドでの状況で、最近の試合では攻撃で違いを作り出す存在だった韓国代表MFイ・ガンインを64分という早い時間、しかも最初の選手交代で下げたのである。

 この無情の選手起用を嘆いたのが、韓国のメディアだ。『Inter Football』は、「涙を見せたイ・ガンイン」と題し、次のように綴った。

「集中マークに苦しみながらも、イガンインは中央でパスを供給していたが、ハビ・グラシア監督は突然交代させる決定を下した。イ・ガンインはやや不満がある様子でピッチを去った。中継画面は、スタンドに座って頭を下げ、打ちひしがれているイ・ガンインの姿を捕らえられた。次に中継カメラに抜かれた時、その目には涙が浮かんでいた。グラシア監督の交代策は失敗し、バレンシアは攻撃で鋭さを見せられず、敗北した」

【画像】なぜいつも早期交代? 頭を抱えて涙にくれるイ・ガンイン
 さらに同メディアは、バレンシアのスポーツ紙『Superdeporte』の記者が、「『イ・ガンインはボールを持ってプレーできる唯一の選手だった。その選手が最初に交代させられた。彼がバレンシアを去ろうとする理由が明らかになった』と批判した」と報道。「『SPORT』紙は『イ・ガンインが頭を抱えている様子を見るだけでも胸が痛い』と残念さを隠せなかった」とも伝えている。

 また、スポーツメディア『スポータルコリア』は「最悪の夜」と見出しを打ち、「グラシア監督はいつものように、今回もイ・ガンインを最初の交代対象とした。イ・ガンインが先発した試合では、いつものこのような状況になる。活躍とは無関係で、反復的な用兵術である」と指揮官の采配を批判し、こう続けている。

「この日のイ・ガンインはマキシ・ゴメス、カルロス・ソレール、ウロシュ・ラシッチなどなど主力の多くが抜けた状況で、一人で攻撃を主導した。安定したボールキープでレバンテのプレッシャーを跳ね除け、最前線でボールを保持した。むしろ脅威を与えていなかった最前線のFW(ケビン・ガメイロ)を交代すべき状況だった」

 韓国が誇る至宝の扱われ方に、母国のメディアは納得がいかないようだ。

 構成●サッカーダイジェストWeb編集部

【動画】中国メディアが「未熟」と指摘! イ・ガンインがセルヒオ・ラモスに見舞った衝撃の3連続キックはこちら

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