「選手を責めるつもりはない」清水が3バック初採用。指揮官ロティーナの評価は?

2021年03月15日 サッカーダイジェストWeb編集部

「新しいシステムなのでそれは普通のこと」

鳥栖戦では3バックを初めて運用したロティーナ監督。今後も複数のシステムを併用して戦っていくつもりだ。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部)

[J1リーグ4節]清水0-0鳥栖/3月14日/IAIスタジアム日本平

 サガン鳥栖をホームに迎えた一戦で、清水エスパルスは守勢に回る時間帯が多く、難しい戦いを余儀なくされた。ただ、最後までゴールは許さず、結果は0-0のスコアレスドロー。「良い守備をすることと、エラーをしないことを90分間続けて勝点1を取れました」と試合を振り返ったロティーナ監督は、この鳥栖戦で今季初めて3バックを採用した。

 それまでは4バックで戦ってきたが、鳥栖戦で指揮官は3バックの必要性を感じ、システムを変更して試合に臨んだ。もともと「プレシーズンから3バックも併用するつもりでいました」という。ただ、今回が初めての実戦での運用で、トレーニングする時間も十分ではなく、完璧に機能するまでには至らなかったようだ。

「プレスのところで少し上手くいかないことがありましたが、新しいシステムなのでそれは普通のことです。後半は修正して、最初の20分間は、ボールを奪って、相手陣地でプレーできました。そのあと、選手が交代したなかで、また後ろに下がってしまうという状態に。全体的により向上していく必要があると思います」

 守備の部分でズレが生じることもあったが、「選手を責めるつもりはありません」とロティーナ監督は言う。今は連戦中でもあり、「時間のないなかでもしっかり戦ってくれました」と選手たちを労う。
 
 勝点3は掴めなかったが、チームとしてまたひとつ上積みができたはずの鳥栖戦。「我々はひとつのシステムだけではなく、いくつかのシステムを併用していこうと思っていますし、その試合の必要性に応じて、システムを使い分けられるようなチームになれたら」。戦術的な"引き出し"の多いロティーナ・エスパのさらなる飛躍に注目だ。

構成●サッカーダイジェストweb編集部

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