「禁欲は推奨しない」試合前の“夜の営み”はあり?なし? コンテの「恋人や妻とだけ」発言に専門家は…

2021年03月13日 ワールドサッカーダイジェスト編集部

「肉体的・心理的・精神的な健康に良い」

試合前日の性行為についてのコンテの主張に専門家も同調した。(C)Getty Images

 肉体を酷使するプロアスリートにとって、試合を控えたなかでの性行為の是非は永遠のテーマのひとつだ。ワールドカップなどの大舞台になると、大会中の行為を禁じる監督も少なくない。

 現在インテルを率いるアントニオ・コンテ監督は以前、試合前の行為について「できるだけ力をかけず、相手は恋人や妻だけにすべきだ」と話している。(イタリア紙『Gazzetta dello Sport』より)

「そうすれば、特別なパフォーマンスが必要でなくなる。体位?女性が上のほうが良い」

 3月11日、Gazzetta dello Sport紙は、アンドロロジーの専門家にインタビューし、行為の是非を質問した。専門家は「いわゆる普通の、習慣的な、一定の時間に限られた行為であれば、情熱的な夜とは異なり、スポーツ的パフォーマンスに影響することはない」と述べている。

「だが、より時間とエネルギーを要することになれば、もちろん翌日のパフォーマンスに反映される。だが、それはプロアスリートだけのことではない。オフィスで働く人にとっても同じだ」

 つまり、行為をすることではなく、その仕方がポイントということだ。専門家は「慣れたやり方のほうが良い。その意味で、恋人や妻とのみというコンテは正しい」と話した。

「(恋人や妻でないと)より長く、大変な行為になり得る。試合だけでなく全般的に、翌日は効果的でなくなり得る」
 
 一方で、行為がもたらす良い効果もあるという。専門家は「ほかのことに集中することで、スポーツに関する考えから頭が解放される」と続けた。

「また、性行為の間はエンドルフィンが分泌される。肉体的・心理的・精神的な健康に良い」

 試合前日ではなく、試合直前の行為については、「短時間ならパフォーマンスに影響ないが、避けたほうが無難」という。

「なんでもそうだが、大事なのは節度だ。例えば、大事な試合の前にバイアグラのような薬を使うのは避けたほうが良いだろう。要するに、十分な間隔があり、コンテが言うように短時間であれば、パフォーマンス前の禁欲は推奨しない。性行為そのものが良くないからとか、疲れるからではない。性行為だろうが、10キロのランニングだろうが、真の敵は身体に無理することだ」

 各チームの監督たちは、この意見をどう受け止めるだろうか。

構成●ワールドサッカーダイジェスト編集部

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