「し・ん・じ・ら・れ・な・い!」PK判定を巡ってペップが激怒!審判団には識者から批判続々「恐ろしい、愚かだ」

2021年03月11日 サッカーダイジェストWeb編集部

「誇らしいのはフィルの正直さだ」とフォデンを称賛

大勝したものの、判定に不満を爆発させたグアルディオラ監督。(C) Getty Images

 マンチェスター・シティは3月10日、前倒しで行なわれたプレミアリーグ第33節のサウサンプトン戦で、5-2とホームで快勝した。消化が1試合多いが、2位マンチェスター・ユナイテッドとの差を14ポイントとし、戴冠に向けて一歩前進している。

 勝利を収めたからこそ、シティのジョゼップ・グアルディオラ監督は不満を表すべきと考えたようだ。英公共放送『BBC』や衛星放送『Sky Sports』によると、指揮官は試合後、フィル・フォデンが倒されたプレーでPKが与えられなかったことを批判した。

 1-1のタイスコアだった31分、フォデンは相手のミスを突いて決定機を迎えかけたが、守護神のタックルで躓いた。懸命に体勢を立て直し、プレーを続けたが、得点には結びついていない。

 グアルディオラは『BBC』で「PKにならなかったのは、ただただ信じられない」と述べている。

「主審に見ることはできない。だが、ビデオアシスタントレフェリー(VAR)はこのためにいる。理解できない。VARは助けるためにいるはずだ。この4年半でわれわれはすべてに勝ったが、だれもわれわれに何も与えてくれなかった。ゼロだ」

 フォデンも「100%、PKだよ。僕は正直だ。ダイブは嫌いなんだよ」と訴えた。

「僕はいつも倒れないようにしようとしている。でも、フェアな判定で報われてほしい」

 グアルディオラはSky Sportsでも「トッテナム戦でフルアムの得点が取り消された理由が分からない。アーセナル対バーンリー戦のハンドも理解できない。そしてきょうのPKだ」と述べている。

「おそらく4、5年と長いこと、決して判定に文句を言わなかったが、これは信じられないよ。し・ん・じ・ら・れ・な・い。いつか、監督と選手全員にルールを説明してくれることだろう」

 試合後の会見でも、グアルディオラは「主審は見られない。だが、VARは…オー・マイ・ゴッド」と不満を表している。

「負けていたらコメントしない。勝ったあとだからできる。そうでないと言い訳みたいになるからね。信じられないよ。いつかルールとVARについて説明してもらえるんだろう。いつかそうなるといい。だが、わたしが本当に誇らしいのは、フィルの正直さだ」

【動画】倒れなかったからPKなし? ペップが激怒した問題のシーンはこちら(2分30秒~)
 たしかに、フォデンがプレーを続けず、PKを訴えていれば、判定が違っていたとの見方もある。元イングランド代表のクリス・ワドルは、『BBC Radio 5 Live』で「フォデンは正直だった」と述べた。

「だが、もしも彼が倒れて転がっていたら、PKになっていたよ」

 グレアム・スーネスもSky Sportsで「彼ら(審判団)は自分たちを愚かに見せている」と判定を批判している。

「コンタクトがあったのはだれの目にも明らかだ。ピッチのどこで起きても、ファウルにならないというのか?恐ろしいよ。ナンセンスだ。彼らは自分たちを愚かに見せている」

 VAR導入後も、判定を巡る論争は尽きない。難しい問題だが、よりスムーズに受けいれられる判定になっていくのを願うばかりだ。

構成●ワールドサッカーダイジェスト編集部
 

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