「みなし開催ということも腹をくくっている」コロナ感染で6試合中止のG大阪、小野社長が覚悟を語る

2021年03月11日 サッカーダイジェストWeb編集部

「感染経緯特定に時間もかかっている」

活動休止を発表し、会見を開いたG大阪の小野社長。※写真は会見中のスクリーンショット

 ガンバ大阪は3月10日、新型コロナウイルス感染症のPCR検査でトップチーム選手6名・チームスタッフ2名が陽性判定を受けたことから、3月9日から2週間程度、トップチームの活動を休止することを決定した。

 G大阪は、前倒し開催の3月3日の11節・名古屋戦の中止をはじめ、2節・鹿島戦、3節・大分戦の開催も見送られていた。さらに10日には、4節・札幌戦、5節・仙台戦、6節・横浜戦の中止も発表された。

 活動休止を決めたG大阪の小野忠史社長は、10日にオンライン上で会見を開き、「この度、ガンバ大阪のクラブ内で新型コロナウイルスの陽性者が複数名発生し、多大なるご心配とご迷惑をおかけしました。誠に申し訳ございません。現在、陽性判定を受けた選手、スタッフは保健所の指示に従った場所で療養を続けております。全員の一日でも早い回復を願っています」「試合を楽しみにしていた全ての皆さまにお詫びを申し上げたいと思います。トップチームの活動中止。期間については2週間程度を予定しています」と冒頭で語った。

 現在までに6試合が中止となったなか、小野社長は「安心、安全、健康を最優先」として「(代替)日程が組めなければ、みなし開催ということも腹をくくっている」とその覚悟を語った。
 
 今季のJリーグでは代替開催が出来なかった場合は、帰責性のあるチームは0-3で敗戦扱いとなる「みなし開催」が適用される。アジア・チャンピオンズリーグへの出場も予定されているG大阪にとっては、6試合の代替開催は容易ではない。さらに中止となった試合のうち半分の3試合は敵地での開催。スタジアムの確保など自チームの力だけでは決められない部分も多い。

「我々は無理をしてでもやる。中1日になったとしても先方の都合がつくのであれば試合をやりたいと思う」(小野社長)と最後まで最善を尽くす構えだ。

 検査で陽性者が確認されるまでは、Jリーグやクラブのプロトコルに則り活動をしており、行動記録を調べても違反行為はなく、「それだけに感染経緯特定に時間もかかっている」という。

 今後については、「再開に向けて、Jリーグ、保健所と連携しながら、感染予防対策を実施していきたい。全員が元気な姿で再スタートを切れることを目指しています」(小野社長)としている。

 開幕戦は敵地でヴィッセル神戸に0-1のスコアで敗戦したG大阪。感染者たちが無事に復帰し、まだ実現できていない今季のホーム開幕戦、そして初白星を1日でも早くファンに届けたい。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
 
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