【J1展望】1stステージ・7節|川崎-甲府|多彩な攻撃vs組織的な守備

2015年04月24日 サッカーダイジェスト編集部

川崎――怪我から復帰した小林をどう使うか。 甲府――堅守復活と若手の奮起が不可欠。

故障者/川崎=登里、山越、小宮山、山本 甲府=福田、B・ジバウ、M・パラナ、新井、保坂
出場停止/川崎=なし 甲府=なし

J1リーグ・1stステージ7節
川崎フロンターレ―ヴァンフォーレ甲府
4月25日(土)/19:00/等々力陸上競技場
 
川崎フロンターレ
リーグ成績(6節終了時):4位 勝点11 3勝2分1敗 13得点・8失点
 
【最新チーム事情】
●前節の仙台戦で鮮烈に復帰し、結果を出した小林をどう使うか。
●大久保があと1点で、三浦知良(現・横浜FC)が保持するJ1通算得点記録(139点)に並ぶ。
●ナビスコカップの神戸戦で温存された主力組のコンディションは良好。
 
【担当記者の視点】
 3節以降の公式戦5試合は3勝2分と無敗で、チーム状態は上々だ。逆転勝利を収めた前節の仙台戦は、大久保が全3得点に絡む出色のパフォーマンスを披露。さらに怪我から復帰した小林が後半途中から出場すると、すぐさまゴールを叩き込んだ。
 
 甲府戦のポイントは、復帰したばかりの小林をどう使うか。2トップの一角、サイドハーフのどちらでも高いレベルでプレー可能。小林の状態に加え、森谷や杉本のコンディションも見ながら起用法を決める流れになりそうだ。
 
 システムは4-4-2が濃厚。仙台戦では3-1-4-2で臨むもなかなかゴールが生まれず、後半から4-4-2に変更するや攻撃が活性化した。守備の安定感には欠けるものの、攻撃の迫力はずば抜けており、甲府戦でも強みを前面に押し出し、リーグ屈指の攻撃力で押し込む考えだ。
 
 もっとも、3節の山形戦では強固な守備ブロックを形成する相手に苦戦し、結局、初黒星を喫した。最低限のリスク管理に意識を向けつつ、多彩な仕掛けで打開したい。
 
【J1展望】1stステージ・7節|全9カードをチェック! 
 
ヴァンフォーレ甲府
リーグ成績(6節終了時):18位 勝点3 1勝0分5敗 2得点・12失点
 
【最新チーム事情】
●新井、B・ジバウ、M・パラナ、保坂のボランチ4人が別メニュー調整中。
●土屋、渡邉が実戦復帰。最終ラインの選手層に厚みが出る。
●ナビスコカップの新潟戦で1ゴール・1アシストの堀米ら若手がアピール。
 
【担当記者の視点】
 前節の鳥栖戦(0-3)は、攻守が噛み合わず完敗。とりわけ、守備の脆さは気がかりだ。直近のリーグ戦2試合とも開始早々に失点しているように、集中力を欠く場面が目立ち、4月22日のナビスコカップ・新潟戦(2-2)でも、2点をリードしながら反撃をかわし切れなかった。
 
 ここまでの総得点(2点)から見ても、攻撃に多くは期待できない。怪我やコンディション不良でボランチの駒が揃わないなか、まずは安定した守備組織の確立が最優先だが、その点では土屋と渡邉が実戦復帰し、最終ラインの選手層に厚みが加わったのは好材料だ。
 
 また、新潟戦でアピールした堀米、伊東ら若手がどれだけチームに貢献できるかも見どころのひとつだ。「(新潟戦で)期待以上にピッチで躍動してくれた」(樋口監督)彼らが、重苦しいムードを払拭する起爆剤となれるか。
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