「言い訳無用の許しがたいミスだ」敵のFKから“逃げた”C・ロナウドをOBデル・ピエロ&名将カペッロが酷評!

2021年03月10日 サッカーダイジェストWeb編集部

ポルトが退場者を出し、1時間以上数的優位な状況も…

C・ロナウドがボールに背を向けたことが、非難の対象となっている。(C) Getty Images

 2年連続のベスト16敗退は、クラブ史上初だという。

 3月9日のチャンピオンズ・リーグ(CL)、ラウンド・オブ16第2レグで、ユベントスは延長戦の末に敗退を余儀なくされた。

 敵地での第1レグで1-2と敗れていたユーベは、この日もPKで先制点を献上するも、フェデリコ・キエーザのドッピエッタ(2得点)で合計スコアをタイとする。しかも、ポルトが54分に退場者を出していたため、長時間にわたって数的優位で戦うことができた。

 だが、10人を相手に追加点を奪えないまま延長戦に突入すると、115分にセルジオ・オリベイラの直接FKで致命的なアウェーゴールを献上。直後にアドリアン・ラビオのゴールで再び合計スコアをタイとする意地は見せたが、アウェーゴールの差で8強進出を逃した。

 アンドレア・ピルロ監督率いるイタリア王者が、様々な形で批判されているのは言うまでもない。特に、無得点に終わった"CL男"、クリスチアーノ・ロナウドは酷評されている。

 ただ、批判の対象となったのは、得点に関するものだけではない。勝負を決めたオリベイラのFKの場面での対応も叩かれた。よけるかのように背を向け跳んだC・ロナウドの下をボールが通り抜けたからだ。
 
 厳しいコメントを突き付けたひとりが、かつてユベントスでも指揮を執った名将ファビオ・カペッロだ。イタリア衛星放送『Sky Sport』で「ボールが蹴られる前から、C・ロナウドは身体の向きを変えていた」と述べている。

「非常に深刻だよ。壁に入れば強烈なシュートを食らうこともある。言い訳無用の許しがたいミスだ」

 ただもちろん、敗因の全てがC・ロナウドにあるわけではない。カペッロは「キエーザ以外に誰が違いを作った?」とも話している。

「ほかは全員、少し消えているかのようだった。ポルトの選手たちの方がずっとリズムがあった」

 一方、元ユーベ主将のアレッサンドロ・デル・ピエロは「ユーベはC・ロナウドに裏切られた?イエスだ。でも、彼だけじゃない」と語った。

「ロナウドには責任がある。チームのリーダーだしね。だが、彼だけを責められるものではない、ユーベは1時間以上も数的優位だったんだ。50本ものクロスを犠牲にした。もっと多くの選手をエリア内に入れなければいけなかったね」

 欧州制覇のためにCL優勝5回の実績を持つポルトガル代表の大エースを獲得したユーベだが、3年連続で悲願を成し遂げることはできなかった。C・ロナウドとの契約は2022年まで。今後を巡り、周囲の喧騒が騒がしくなりそうだ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

【動画】ボールは背を向けたC・ロナウドの足下をするり…

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