ドイツ代表、レーブ監督のEURO終了後の退任が決定。2006年から続いた長期政権がついに終焉

2021年03月09日 サッカーダイジェストWeb編集部

ブラジルW杯では母国を24年ぶりに世界一へ導く

レーブ監督のEURO終了後の退任が決まった。(C) Getty Images

 ドイツサッカー連盟(DFB)は現地時間3月9日、ドイツ代表監督のヨアヒム・レーブとの契約を、今年の6月から7月にかけて開催されるユーロ(欧州選手権)2020をもって終了すると発表した。

 現在61歳のレーブは、2004年夏から当時のユルゲン・クリンスマン監督の右腕としてヘッドコーチを務め、2006年ドイツ・ワールドカップ(W杯)終了後に、後任として就任。以降EURO2008で準優勝、南アフリカW杯で3位と安定した成績を残し続け、ブラジルW杯では母国を24年ぶりに世界一へ導いた。

 だが、連覇が期待されたロシアW杯ではまさかのグループリーグ敗退。長期政権を揶揄する声も高まったが、これまでの実績が高く評価され、結局次のカタールW杯まで契約延長に。それでも、今回の発表で1年前倒しで退くことが決まった。

 本人はDFBを通じ、以下のようにメッセージを寄せている。
 
「自国の代表チームに関わることはとても特別なことであり、名誉なことだ。約17年間、この国の最高のサッカー選手たちと一緒に仕事をさせてもらい、成長を共に実感した。そして彼らとは、偉大な勝利と痛みを伴う敗北と、多くの素晴らしい魔法のような瞬間を共有してきた。私とチームに最適な労働環境を提供してくれたDFBには、今でも感謝している」
 
 後任には、現在リバプールで指揮を執るユルゲン・クロップなどが噂されているが、一体誰になるのか。また、レーブ監督も「EUROに向けてのモチベーションは揺るぎないものがある」と意欲も燃やす、レーブ体制の"ラストダンス"にも俄然注目が集まる。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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