「ドアを開けろ。オレを降ろせ」渋滞で音楽祭に遅刻したイブラヒモビッチがとった驚きの行動が話題!

2021年03月05日 サッカーダイジェストWeb編集部

「俳優としてのキャリアは、おそらくすでに始まっている」と現地紙

注目を集めた音楽祭に出席したイブラヒモビッチ。その裏でまさkの事態が起きていた。(C) Getty Images

 ズラタン・イブラヒモビッチは、エンターテイメントの世界でも"プロフェッショナル"ということか。

 ミランのエースがイタリア随一のイベント、サンレモ音楽祭に出演中なのは周知のとおりだ。だが、練習場からの移動でこのような話題を提供することになるとは、本人も想定外だったかもれない。

 イタリア紙『Gazzetta dello Sport』によると、イブラヒモビッチは3月4日の音楽祭に"遅刻"した。現地14時53分に練習場ミラネッロを出たものの、交通事故による渋滞に巻き込まれたことが原因という。イブラヒモビッチが「3時間も動けなかったんだ」と明かした。

 そこで取った行動が驚きだ。なんと車を降り、バイクをヒッチハイクして移動したというのである。イブラヒモビッチは「もう耐えられなかった。オレの音楽祭を救わなければいけなかったんだ。だから運転手に『ドアを開けろ。オレを降ろせ』と言った」と続けている。

「そして1台のオートバイを止めた。幸いにも、乗っていたのがミラニスタだったんだ。オレをサンレモに向かって運んでくれる間に、高速道路は初めてだと打ち明けてきたよ。そうしてオレたちは60キロを移動したんだ」

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 どんな理由があろうとも、"舞台"に穴を開けたくはないということだろうか。23時過ぎにステージに登場したイブラヒモビッチは、親友であるボローニャのシニシャ・ミハイロビッチ監督らとともに、指揮官が好きだという曲「Io vagabondo」を熱唱した。

 イブラヒモビッチはセルビオ人指揮官について、「勇敢で強い人だ。ただ、オレのほうがもっとだけどね。オレたちの愛情はこうなんだ」と話している。

「彼は親友であり、戦士であり、勇気とは何かを知る人だ。選手としてうらやましい点? オレがPKを蹴るみたいにFKを蹴っていたことだね。今シーズンのミランでのことじゃないよ」

 今シーズン、ミランでPKを失敗し、フランク・ケシエにキッカーを委ねると口にしたイブラヒモビッチらしい冗談だ。先日、映画界への関心を表したイブラヒモビッチだが、『Gazzetta dello Sport』紙は「俳優としてのキャリアは、おそらくすでに始まっている」と報じた。

 ただもちろん、現時点で周囲がズラタンに期待するのは、ミランのエースとしての貢献だ。負傷で戦列を離脱し、チームはここ4試合で1勝と低調。音楽祭出演に対する批判も数知れない。

"オレ様"イブラヒモビッチは、交通事故というアクシデント同様、ミランの難局も切り抜けることができるだろうか。

構成●ワールドサッカーダイジェスト編集部

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