「妨害者だ」怒り爆発のジェラード監督が退席処分に。レンジャーズは10年ぶりのリーグ制覇目前で…

2021年03月04日 サッカーダイジェストWeb編集部

「我慢できないのは…」

2018年6月からレンジャーズで指揮を執るジェラード監督。悲願の覇権奪回前でまさかの…。(C)Getty Images

 レンジャーズのスティーブン・ジェラード監督が怒り心頭だ。英紙『Daily Mail』などが伝えている。

 開幕からいまだ負けなしで、リーグ首位を独走するレンジャーズは現地時間3月3日、スコットランド・リーグ第30節で、リビングストンと敵地で対戦。すると、問題のプレーが起こったのはスコアレスで迎えた37分だった。

 自陣からのロングパスに反応したアルフレド・モレーロスが、一気に抜け出しGKと1対1対のビッグチャンスを迎える。ただ、シュートを打とうとしたコロンビア代表FWは、飛び出してきた相手守護神マックス・ストリェクと接触。シュートは打てずに、激しく転倒してしまう。

【動画】これはPK?シミュレーション?レンジャーズ最新試合はこちら(1分18秒~)

 即座にアウェーチームの選手たちはPKを訴えるが、下された判定はシミュレーション。映像を見る限り接触自体はしていたものの、不可抗力ではなく故意に倒れたとして、逆にモレーロスへイエローカードが提示された。

 これに対し、誰よりも激しく怒りを露わにしたのが、指揮官ジェラードである。ハーフタイムになるや、主審に詰め寄り、放送禁止用語も交えながら猛抗議。イエローカードを出されるもお構いなしに続けると、続けてもう1枚イエローカードを受け、ついには退席処分となってしまったのだ。

 監督不在となってしまったレンジャーズだが、その後試合終了間際の88分に、モレーロスが"借り"を返す意地の一撃。なんとか1-0で勝利を収めている。
 
 試合後、インタビューに応じたジェラード監督は、「明らかにペナルティだ」と改めて不満をぶちまけている。

「私は審判をサポートしたいと思っている人間だ。なぜならみんな人間で、ミスは誰でもあるからだ。だが、我慢できないのは、3人が同じミスをすることだ。3人ともはっきりプレーを見ていた。最も遠くにいる私でさえも見ることができたからね。このレベルでは全員が同じミスをすることは許されない。

 私は説明を求めたが、主審は私と話すことを拒否した。私には会話をする権利があるはずだ。副審は何もせずにただまっすぐに見ているだけで、第4審も同様だ。ひとりのミスならまだしも、今回の場合は違う。正しくないし、フェアじゃない。妨害者であり、全く受け入れられないね」

 リーグ戦31試合で勝点85を積み上げたレンジャーズと、前人未到の10連覇を目指す2位セルティックとの勝点差は18。早ければ今週末にも10年ぶりの優勝が決まるが、ジェラード監督の不在は濃厚に。就任3年目、待ちわびた瞬間なだけに、その点でも痛恨の退場劇となってしまった。

構成●サッカーダイジェストweb編集部

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