絶好調・大久保が古巣相手に2ゴールも…川崎が貫録の逆転勝ち!!

2021年03月03日 本田健介(サッカーダイジェスト)

L・ダミアンが2ゴール&三笘が決勝弾をマーク

決勝弾を奪ったのは三笘。L・ダミアンも2ゴールの活躍だった。(C)SOCCER DIGEST

[J1第11節]川崎3-2C大阪/3月3日/等々力

 3月3日、ACLのスケジュールの関係上、他クラブに先立って川崎とC大阪の第11節が等々力陸上競技場で行なわれた。

 開幕戦は横浜に2-0で勝利した川崎は、先発は変えず。システムは4-3-3で、GKチョン・ソンリョン、最終ラインは右から山根、ジェジエウ、谷口、旗手、中盤はアンカーにJ・シミッチ、インサイドハーフに田中、脇坂、3トップは右から家長、L・ダミアン、三笘の並びとなった。

 一方、開幕戦は今季チームに復帰した大久保のゴールなどで柏に勝利したC大阪は引き続き、頼れるストライカーを先発で起用。大久保は古巣の川崎との対戦となった。システムは4-2-3-1。GKはキム・ジンヒョン、4バックは右から松田陸、西尾、瀬古、丸橋、2ボランチは原川、藤田、2列目は右から坂元、清武、高木、CFには大久保が入った。

 開始5分、ゲームは動く。右サイド、エリアのやや外でボールを受けた大久保が右足を一振り。ボールはGKチョン・ソンリョンが伸ばした手の上を越え、逆サイドのネットに収まる。大久保のゴラッソでC大阪が先制した。

 それでも王者・川崎はすかさず反撃。2分後には右サイドからSB山根がクロスを送ると、ゴール前で待っていたL・ダミアンが豪快なボレーでネットを突き刺した。

 しかし、大久保がまたしても仕事をこなす。高木のFKは壁に阻まれるも、こぼれ球を右サイドに展開。SB松田がクロスを挙げるとGKを越えたボールをファーサイドで大久保が押し込んで、C大阪が再びリード。2-1でゲームは後半へ折り返した。
 
 それでも後半、いきなり川崎が同点に追いつく。ピッチ中央からCB谷口が右サイドの家長へ素晴らしいフィードを送ると、家長からパスを受けた田中が走り込んだ山根へスルーパス。山根のクロスをL・ダミアンがヘッドで決めた。

 そして62分には川崎が逆転に成功した。左サイドでボールを持った三笘がエリア内でのL・ダミアンとのワンツーで抜け出す。GKとの1対1も冷静に制してネットを揺らした。

 試合はこのまま3-2で終了。大久保の活躍で2度のリードを得たC大阪だったが、川崎が勝負強さを見せて開幕2連勝を飾った。
 
取材・文●本田健介(サッカーダイジェスト編集部)
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