久保建英にとっては「素直に喜べない」ヘタフェの快勝。指揮官の解任は見送り、“冷遇”はますます深刻に…

2021年03月02日 サッカーダイジェストWeb編集部

結果次第でボルダラス監督の更迭が

4試合連続の途中出場となった久保。今後もベンチスタートとなりそうだ。(C) Getty Images

 現地時間2月27日に開催されたラ・リーガ第25節で、久保建英が所属するヘタフェがバレンシアとホームで対戦した。

 39分にマウロ・アランバリが決めた圧巻のミドルシュートで久々のゴールを奪うと、敵が退場者を出した後半に2点を追加。3-0の快勝で連敗を「4」でストップさせ、7試合ぶりの勝ち星を挙げた。

 この試合の結果次第で、ホセ・ボルダラス監督の解任が取り沙汰されていただけに、まずは一息つけたというところだろう。

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 だが、4試合連続のベンチスタートとなり、移籍後最も短いプレー時間(85分~)に終わった久保にとっては、「素直に喜べない勝利」と言えそうだ。

 チームが絶不調に陥るなか、指揮官は従来のフィジカル重視の守備的なサッカーに回帰。「攻撃で違いを作り出せる選手」として今冬にレンタルで獲得した久保とカルレス・アレニャを当初は積極起用していたが、ここにきて完全に"冷遇"している。

 指揮官が交代すれば、レギュラー争いは横一線になるはずだったが、快勝を飾ったことでボルダラス政権が(少なくとも数試合は)継続。しかも、ますますこのメンバーが主体となるだろう。

 このままシーズン終了まで、「スーパーサブ」に甘んじる可能性もある。この一勝が持つ意味は、日本の至宝にとっては小さくない。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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