「普通には愚かなこともやる」“最強”のマンCを率いるペップを敵将モイーズが独特表現「カタツムリのお粥も…」

2021年02月27日 サッカーダイジェストWeb編集部

偽9番やカンセロロールなどを生み出すペップに…

選手の能力を最大限、もしくはそれ以上に引き出す戦術を駆使するグアルディオラ。その姿勢に敵将も脱帽している。 (C) Getty Images

 名将ジョゼップ・グアルディオラが率いるマンチェスター・シティが止まらない。

 公式戦では、昨年11月に開催されたプレミアリーグ第9節のトッテナム・ホットスパー戦を最後に19連勝と破竹の勢いで勝ち進むマンチェスター・Cは、カラバオカップは決勝、FAカップも準々決勝に進出。さらにボルシアMGとのチャンピオンズ・リーグのラウンド・オブ16も敵地での第1レグで2-0と快勝して8強入りに前進している。

 プレミアリーグでも2位のマンチェスター・ユナイテッドに勝点10差をつけ、独走態勢にあるペップ・シティ。向かうところ敵なしの現状からすれば、4冠達成の大偉業も夢ではないだろう。

 そんな圧倒的強さを誇るチームには、敵将も恐れを抱いている。2月27日にマンチェスター・シティの本拠地に乗り込むウェストハムの指揮官であるデイビッド・モイーズは、前日会見の場で、グアルディオラの凄みを独特な表現で語った。

「ペップはサッカー界のヘストン・ブルメンタルだ。チョコレートに卵を混ぜるなど、普通には愚かだったり、とんでもないこともやる。『この組み合わせじゃ、絶対にうまくいかない。味も見た目もよくないだろう』と思うことでもね。でも、やるんだ」

 大英帝国勲章も授与されている著名なシェフであるブルメンタル氏は、ベーコンと卵のアイスクリームやカタツムリのお粥など、奇想天外な創作料理を編み出すことで知られている。一方のグアルディオラは、バルサ時代に生み出した「偽9番」や、今シーズンに完成させたジョアン・カンセロを試合中に中盤とSBの役を担わせる「カンセロロール」など、様々な戦術で世間を驚かせてきた。

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 そんな創造性に溢れる両者を比較したモイーズは、こう続けている。

「カタツムリのお粥だって、誰も想像していなかった。けど、中盤に回るサイドバックも考えていなかったはずだ。ペップはそうやってサッカー界で多くの人間が考えもしなかった驚くべきことをやるんだ。私は彼をとても高く評価しているよ。

 いつも革新的で、常に新たなアイデアを探している彼は、研究室にいるような気がするね。どうすれば選手たちをよりよくパフォーマンスさせられるか、どこでボールを受ければ相手にとって厄介になるかを考えている。基本的に勝つことで評価されるトップクラブで、これをやるのは凄まじい」

 勝てば、公式戦20連勝の大台に乗せるマンチェスター・C。現在プレミアリーグで4位につける好調のウェストハムも簡単に勝点3を献上するつもりはないだろうが、果たして、どのような結末になるだろうか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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