【横浜】「やろうとしていることが全く出なかった」開幕戦完敗に指揮官は悔しさ爆発。高卒新人先発抜擢には…

2021年02月26日 サッカーダイジェストWeb編集部

「彼はチャンスを掴んだ」

劣勢に厳しい表情を浮かべるポステコグルー監督。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部)

[J1第1節]川崎2-0横浜/2月26日/等々力陸上競技場

 横浜は前半の2失点が重くのしかかった。

 やや押し込まれるなかで21分に右サイドを崩され、家長昭博に2021シーズンのオープニングゴールを許すと、43分にも右サイドから最後は再び家長に叩き込まれてしまう。

 後半開始と同時に前田大然と水沼宏太を投入。より攻撃的なシステムにシフトし、チャンスも度々作ったが、焦りもあり結局最後まで2冠王者の牙城を崩せず。完敗に終わった。

 試合後、アンジェ・ポステコグルー監督は「自分たちがやろうとしていることが全く出なかった。本当に残念な試合だった」と振り返り、「ああいうようなパフォーマンスは見たくもない。しっかり修正しなければいけない」と突きつけられた現実に悔しさを露わにした。
 
 それでも収穫がなかったわけではない。好セーブを連発し、なんとか試合を繋いだ23歳の守護神オビ・パウエル・オビンナには「前半彼が素晴らしいセーブをしてくれたりとかしてくれなければ、本当に恥ずかしい試合になっていた。しっかりと彼の成長の部分が見えている。このまま満足せずにやってくれることだと思う」と賛辞を贈った。

 そしてスタメンに抜擢した高卒新人の樺山諒乃介には、「まだ若いが、彼はチャンスを掴んだ。デビューでこの試合っていうのは、彼にとっても本当に悔しいデビュー戦になったのかなと思う。本当にまだ若いし、ポテンシャルも伸びしろもまだまだこれからある選手なので、しっかりこれからも彼の成長を見ていきたいし、楽しみにしている」とエール。前半のみで退きながら、敵を翻弄するドリブルでスタジアムを大いに沸かせた18歳が秘める、無限の可能性に胸を膨らませた。

 落ち込んでいる暇はあまりない。来週水曜日にはルヴァンカップ・グループステージのベガルタ仙台戦が控える。開幕戦で露呈した改善点を早急に修正し、2021年初勝利を掴めるか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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