王者・川崎が横浜とのリーグ開幕戦を制す。家長が2ゴールの活躍!

2021年02月26日 本田健介(サッカーダイジェスト)

川崎は前半に2ゴール

2ゴールの活躍を見せた家長(写真中央)。チームを勝利に導いた。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部)

[J1第1節]川崎2-0横浜/2月26日/等々力

 2月26日、他クラブに先立って昨季の王者・川崎と、2019年の王者・横浜のリーグ開幕戦が等々力陸上競技場で行なわれた。

 リーグ連覇、ACL制覇という前人未到の"ダブル優勝"を目指す川崎のスタメンは、G大阪に3-2で勝利した先の富士ゼロックス・スーパーカップと同じ顔ぶれ。

 システムは4-3-3で、GKチョン・ソンリョン、最終ラインは右から山根、ジェジエウ、谷口、旗手、中盤はアンカーにJ・シミッチ、インサイドハーフに田中、脇坂、3トップは右から家長、L・ダミアン、三笘の並びとなった。

 一方、覇権奪回を目指す横浜は変則的なシステム。守備時は4-3-3となり、GKはオビ、4バックは右から岩田、T・マルチンス、畠中、ティーラトン、2ボランチは扇原、和田、トップ下は天野、3トップは右から仲川、オナイウ、樺山が入るも、攻撃時にはティーラトンが中盤で中に絞り、ボールを回した。

 もっとも、川崎は横浜の変則的な動きにも惑わされずに攻撃を展開。21分には素晴らしい崩しで先制点を奪った。

 右サイドで脇坂が相手エリア内にパスを送ると、走り込んだ山根がヒールで折り返す。そこに待っていた家長が力強いシュートを決めた。

 その後も家長、L・ダミアンらが決定機を迎えた川崎は、43分に追加点を奪う。CKの流れから再度、攻撃を組み立て直すと、田中が脇坂、L・ダミアンとの連係で右サイドを突破して鋭いクロス。ニアに走り込んだ家長がヘッドで豪快に決めた。

 一方、横浜は高卒ルーキーながらスタメン出場した樺山がドリブル突破を試みるもゴールにはつながらず。前半アディショナルタイムにCKからオナイウが際どいヘッドを放つもGKチョン・ソンリョンがセーブした。
 
 後半、横浜は樺山に代え前田、扇原に代え水沼を投入。4-2-4のような攻撃的なシステムで反撃を試みる。

 すると川崎はカウンターでチャンスを作った一方、横浜がゴールへ迫るシーンが増えた。

 それでも無失点に抑えた川崎が2-0の勝利。リーグ連覇へ白星スタートを切った。
 
取材・文●本田健介(サッカーダイジェスト編集部)

【画像】J1全20チームの2021年シーズン予想フォーメーション

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