「たかだが“ミーノ・ライオラ”の言ったことで動揺するか?」ポグバのマンU退団騒動にライオラが不満

2021年02月24日 サッカーダイジェストWeb編集部

「俺は時に最悪のエージェントであり、時に…」

ポグバ(左)とマンUの関係のキーマンとなっているライオラ(右)が、興味深いコメントを残した。 (C) Getty Images

「ポールとユナイテッドで不幸だ。最善策は、次の移籍市場で出ていくことだ」

 サッカー界で酸いも甘いもかみ分けてきた敏腕代理人ミーノ・ライオラが、自身の顧客であるポール・ポグバの去就に関して世間を賑わせたのは、昨年12月だ。指揮官のオレ・グンナー・スールシャールとの不仲も報じられていたマンチェスター・ユナイテッドからの退団を明言したのである。

 しかし、ポグバは1月の移籍市場で退団はしなかった。実現しなかった原因となっているのは、各クラブがコロナ禍での緊縮財政を余儀なくされるなかで、ライオラにとって目ぼしい買い手が見つからなかったからだとも報じられている。

 この世間を賑わせたポグバの移籍騒動について、他でもないライオラが振り返っている。現地時間2月23日に英公共放送『BBC』のインタビューに応じた同氏は、「自分はただ意見を述べただけだ。いかなる問題も引き起こすつもりはなかった」と語っている。

「誰かを動揺させるつもりなんてなかった。当時の彼らはプレミアリーグで首位にいて、素晴らしい戦いをしていた。それにポグバのような大物選手や人生で全てを勝ちとったスールシャールのような人間が、たかだが"ミーノ・ライオラ"の言ったことに動揺するか?」

 自らが発端となった騒動に苛立ちを隠さないライオラは、「人生が少し退屈になる。そいうことだ」と独特な言い回しで話し続けた。
 
「頼むぜ、まったく。もうこの件については話さない。いつだって俺が何か意見を言うとイングランドの人間たちは凶暴になる。俺は時に最悪のエージェントであり、時に史上最高のエージェントだ。クラブは一般大衆やジャーナリストたちからあまりに強いストレスを受けている。だから、俺はこの一件についてあまり喋らないことを学んだよ」

 時に過剰に反応するメディアや大衆へのフラストレーションをこぼしたライオラは、「俺にそこまでの影響力はない」とこぼしている。

「俺は『こいつはどこまでも貪欲で、ひどい』と言われる。それが気にならないと言ったら嘘になる。でも、たとえば、俺がイブラヒモビッチにとって良い代理人かどうかは、イブラヒモビッチが判断することだ。俺は一般には知られていないあらゆるサービスを彼らに提供するだけさ」

 メディアやファンへの不満をこぼしたライオラ。「俺の仕事はあくまで選手のために最善の取引をするだけ」という敏腕代理人は、今夏にポグバをはじめとする"パートナー"たちとどのようなビジネスを展開するだろうか。今後もその言動から目が離せない。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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