「まるで芸術家だ」名将ヴェンゲルもチェルシー相手に技あり弾の南野拓実の虜に!「並外れた動き」と称えたプレーとは?

2021年02月21日 サッカーダイジェストWeb編集部

「頭の中で得点までの絵が描けていたのだろう」

チェルシーを相手に存在感を示した南野をヴェンゲルが褒めちぎった。 (C) Getty Images

 強敵を相手に異彩を放った日本代表FWに、名伯楽も感心したようだ。

 現地時間2月20日に行なわれたプレミアリーグ第25節で、本拠地セントメリーズにチェルシーを迎えたサウサンプトンは1-1で引き分けた。

 リーグ戦6連敗中と苦しんでいたサウサンプトンにとって強敵から奪った価値ある勝点1だ。それをもたらしたのは、他でもない日本代表FWの南野拓実である。

 サウサンプトン移籍後、プレミアリーグでは3試合連続でスタメン出場を飾った26歳は、スコアレスで迎えた33分に魅せる。右サイドから持ち出したネイサン・レドモンドのスルーパスに抜け出して敵エリア内に侵入すると、最後は巧みなキックフェイントで、相手DFのセサル・アスピリクエタとGKのエドゥアール・メンディを倒してから、無人のゴールへ右足のアウトサイドで蹴り込んだ。

 立ち上がりから攻め込まれる展開が続いたなかで、舞い込んだワンチャンスを逃さなかった南野には、プレミアリーグ史に残る名将も賛辞を贈った。元アーセナルの指揮官アーセン・ヴェンゲルだ。

【動画】ヴェンゲルが絶賛した圧巻フィニッシュ!南野拓実が強豪チェルシーから奪った鮮烈弾はこちら
 この日、試合中継を担っていた『beIN Sports』の特別解説者を務めていた71歳の名将は、得点シーンでクレバーさを見せつけた南野を「芸術家のようだった」と褒めちぎった。

「レドモンドからミナミノへ繋いだ素晴らしい流れも私は好きだった。そして何よりも興味深いのは、ミナミノが得点する前にキーパーがどこに位置しているかを確認した回数だ。あれだけサウサンプトンがプレッシャーに晒されていたなかで、とても冷静に、周りを良く見ていたと思う」

 そう南野の冷静さを称えたヴェンゲルは、こうも続けている。

「彼の頭の中では得点までの絵が描けていたのだろうね。まるで芸術家のようにね。ただ、一つケチをつけるなら、それはチェルシーの最悪の守備というある種の芸術から生まれたものだったということかな。

 ズマは完全に逆を突かれていたし、アスピリクエタとの距離感もよくない。それにジェームズはどこに立っていた? そこを何度も確認しながら見逃さなかったミナミノの動きは並外れているとも言える」

 百戦錬磨の指揮官から絶賛された南野。敵地でエバートンと対戦する次節の活躍に期待は膨らむばかりだ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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