サラーとマネが電光石火の鮮烈弾! リバプールが難敵ライプツィヒを飲み込んで2季ぶりの8強へ前進【CL】

2021年02月17日 サッカーダイジェストWeb編集部

肝を冷やした後に快心弾

相手のミスを見逃さずに、値千金のゴールを決めたサラー。 (C) Getty Images

 現地時間2月16日に開催されたチャンピオンズ・リーグ(CL)のラウンド・オブ16の第1レグで、リバプールは、ハンガリーのブタペストに乗り込んでドイツのRBライプツィヒと対戦した。

 新型コロナウイルスの感染拡大による渡航制限のため、異例の中立地開催となったマッチアップは、立ち上がりからアグレッシブなサッカーを信条とする両軍が、熾烈な攻防戦を繰り広げる。

 互いに中盤で激しい肉弾戦を演じながら、目まぐるしく攻守が切り替わる緊迫の攻防を展開するなかで、リバプールは電光石火の攻撃から立て続けに絶好機を創出する。15分にサラーが、24分にマネが、それぞれ鋭いショートカウンターから相手ゴールを脅かしたが、いずれも得点には至らなかった。

 一方のRBライプツィヒは息つく暇のない流れの中で、前掛かりにプレスを仕掛けたが、それをことごとくかいくぐられ、次第に後手に回る。32分にはエリア外へと飛び出した守護神グラーチの背後を相手SBロバートソンに狙われ、あわや失点というピンチを招いた。

 イングランド王者に流れが傾くなかで、何とかスコアレスで前半を終えたRBライプツィヒは、後半開始早々にビッグチャンスを迎える。47分に速攻からフリーで敵エリア内に侵入したヌクンクが渾身のシュートを放ったが、これは惜しくも相手守護神アリソンのファインセーブに阻まれた。

 いきなり肝を冷やしたリバプールだったが、ラッキーな形で均衡を破る。53分、敵陣でザビツァーのバックパスをかっさらったサラーが、一気に敵エリア内へと持ち込み、最後は名手グラーチとの1対1を難なく制してゴールネットを揺らした。
 
 エースのゴールで勢いに乗ったリバプールは、怒涛のラッシュを決め込む。58分、相手DFムキエレが自陣でクリアし損ねたボールをさらったマネが速攻から冷静にゴール左下隅にフィニッシュした。

 与えたくなかったアウェイゴールを2つも奪われ、あとがなくなったRBライプツィヒは、64分にポウルセン、73分にファン・ヒチャンと攻撃的カードを矢継ぎ早に投入。一気に攻勢を強めて、チャンスの創出を狙うも、敵ゴール前で粘り強く対応する相手守備陣を崩しきれない。

 相手のプレッシャーが増すなかでも、集中力を切らさなかったリバプール。最後は不必要に攻めようとはせずにリスクマネージメントを徹底して、2-0で逃げ切った。

 貴重なアウェイゴールを手にし、2シーズンぶりの8強進出へ前進したリバプール。現地時間3月11日にアンフィールドで開催予定となっている第2レグでも勝ち切ることができるか。一方、追い込まれたRBライプツィヒの反撃を含めて、注目したい。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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