大一番を制したマンCがプレミア10連勝! 守護神アリソンの痛恨ミスが響いたリバプールは58年ぶりの“連敗”

2021年02月08日 サッカーダイジェストWeb編集部

マンCとリバプールが繰り広げた見応え十分の攻防戦

PKを失敗していたギュンドアンは2ゴールを決めて、嫌なムードを自ら払拭した。 (C) Getty Images

 現地時間2月7日に開催されたプレミアリーグ第23節で、4位のリバプールは、本拠地アンフィールドで首位に立つマンチェスター・シティとの大一番を迎えた。

 リバプールのクロップ監督が戦前に「彼らは結果を出し続けるまさにマシーンだ。我々にとっては大きな挑戦になるんだ」と意気込んだ一戦は、序盤からボールを支配するマンチェスター・Cに対して、コンパクトな陣形を保って守勢に回るリバプールという構図で進行する。

 ハイレベルな戦いが予想された下馬評通りに、一進一退の攻防が続いた中で、アウェイチームはビッグチャンスを迎える。35分、敵エリア内に侵入したスターリングがファビーニョに倒されてPKを獲得したのだが、キッカーを務めたギュンドアンのシュートはゴールの左上へと大きく外れていった。

 その後は目立った場面こそ少なかったものの、スピーディーな展開の中で、見応え十分の激しい肉弾戦を演じ合った両雄だったが、スコアレスで折り返した。

 迎えた後半、前半と同様に攻勢に出たマンチェスター・Cが早々に均衡を破る。

 49分、敵エリアの左脇からスルスルっとドリブル突破をしたスターリングがクロスを供給し、フォデンがねじ込む。これは相手守護神アリソンの好守に阻まれるも、こぼれ球を猛烈な勢いで駆け上がってきたギュンドアンが押し込んだ。
 
 PKを失敗していた男の名誉挽回の一撃で先手を取られたリバプールは、失点直後から反撃に転じるも、素早いトランジションから自陣に2ラインの守備ブロックを構える相手を攻めあぐねる時間が続いたものの、61分にエースが見せ場を作る。

 鋭いドリブルで敵エリア内に侵入したサラーが、相手CBディアスに倒されてPKを獲得。この絶好機を自ら決めて同点としたのだ。

 再びタイスコアとなった一戦は前半と同様に激しい攻防戦となる。その中で、貴重な次点を奪ったのは、アウェイチームだった。

 73分、相手守護神アリソンのミスパスをカットしたフォデンが敵エリア内へドリブルで侵入。そして中央へ絶妙なパスを送り込むと、フリーとなっていたギュンドアンが押し込んだ。

 勝ち越し点を奪ったマンチェスター・Cは、3分後にも相手のミスからネットを揺らす。リバプールが自陣でビルドアップしていたところにプレッシャーをかけ、アリソンのミスキックを誘発。これをカットしたB・シウバのラストパスをスターリングがダイビングヘッドで決めた。

 絶対的守護神のミスから立て続けに失点したリバプールは、そこから反撃に出るが、高い集中力とインテンシティーを維持し続けた相手の堅牢を打ち崩せず。さらに81分にフォデンにダメ押し点を奪われて万事休すとなった。

 結局、試合は4-1で終了。注目の大一番を制したマンチェスター・Cは、プレミアリーグ10連勝で首位を堅持。一方、敗れたリバプールは、ホームでは1963年以来となる3連敗で優勝争いから後退した。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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