「クボの効果が消えた」屈辱の“0点”評価の久保建英、存在感の急低下を現地メディアが指摘「加入前より悪くなっているのが…」

2021年02月08日 サッカーダイジェストWeb編集部

「サン・マメスですべてがバラバラになり始めた」

チーム事情もあり、直近の3試合では本領を発揮できていない久保。 (C)Getty Images

 現地時間2月6日に開催されたラ・リーガ第22節で、久保建英が所属するヘタフェは強豪セビージャと敵地で対戦。後半に主将のCBジェネが退場したことが響き、0-3の完敗を喫した。

 立ち上がりから、セビージャにゲームを支配されたアウェーチームは、防戦一方となり、ボールを奪っても、ロングボールを送り込むだけで、ほとんどチャンスを作り出せない。新加入の久保とカルレス・アレニャのコンビも存在感を示すことができなかった。

「攻撃で違いを作り出せる選手」として、ホセ・ボルダラス監督が熱望したこの両MFが加入した最初の2試合は、効果てき面で昇格組のエルチェとウエスカを相手に今シーズン初の連勝を果たした。だが、続くアスレティック・ビルバオ戦で1-5の大敗を喫すると、いい流れが一変。スコアレスドローに終わった続くアラベスでは、ロングボール主体のこれまでのスタイルに回帰し、中盤を省略された久保とアレニャは、力を発揮できなかった。

 そして迎えたセビージャ戦でも完封負けと、またしても攻撃が機能しなかった。この試合で、久保に「0点」(3点満点)という厳しい評価をつけた現地紙『AS』は、「クボとアレニャの効果が消える」と題した記事を掲載している。

「アレニャとクボの契約によって、生み出されたすべての幻想は、短期間で消えた。彼らの獲得に伴う希望に満ちたイメージの変化と結果の後、ヘタフェは3試合未勝利となり、ゴールの問題を解決していない。そして、以前よりも守備が脆弱になっている」

【動画】久保も抗議した問題の一発レッド&両指揮官が言い争って退席となるシーンはこちら
 記事は「エルチェとウエスカに連勝した時は、彼らのパフォーマンスは際立っていて、ボルダラスは上昇する方法を見つけたようだった」としたうえで、こう続けている。

「しかし、(ビルバオの本拠地)サン・マメスですべてがバラバラになり始めた。ホームでのアラベス戦は、2回しかチャンスを作れなかった。そして、セビージャ戦は、ゴールを奪えず、守備の安定感もなかった。タケとアレニャはほとんど何も残さず、良いレベルでプレーしていなかった」

 新スタイルが、格下相手には機能したものの、その後は沈黙し、ビルバオやセビージャといった難敵相手では、自慢の堅守にも綻びが生じているヘタフェ。久保とアレニャを使い続けるのか、それともディフェンスやフィジカルを重視したメンバーに戻すのか。

 9日に控えているのは、王者レアル・マドリー戦だ。指揮官の決断が注目される。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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