「クーマンに電話で言われた」スアレスが愛したバルサからの“戦力外通告”を回想「誰も説明してくれない…」

2021年02月06日 サッカーダイジェストWeb編集部

シメオネへの想いも語る

アトレティコで活躍を続けるスアレスが、古巣への想いを語った。 (C) Getty Images

「とても驚いたし、何よりも受け入れ難かった」

 昨夏にバルセロナを退団してアトレティコ・マドリーへ移籍したウルグアイ代表FWルイス・スアレスは、古巣への想いをそう語った。

 34歳のウルグアイ代表FWは、2014年の夏にリバプールからバルサに電撃移籍。それ以来、リオネル・メッシと並ぶ貴重な得点源としてチームを支えてきた。

 そんな功労者は、昨夏に突然の"戦力外通告"を宣告された。12年ぶりの無冠に終わった19-20シーズンからの抜本的な改革に乗り出したチームは、ベテランFWにも容赦なくクビを言い渡したのだ。

 退団会見では涙ながらに「選手ではなく1人の人間として、寂しさを感じている」と愛着のあったクラブへの想いを吐露していたスアレス。そんな稀代の点取り屋は、現地時間2月5日にスペイン・メディア『El Transistor』のインタビューで、改めてバルサを退団した当時の心境を告白した。

「バルサが僕に『頼りにしていない』と言った時は、正直に言ってかなりつらかった。そんなことは予期していなかったからだ。さらにクーマンに電話で言われたんだ。『君は私の計画に入っていない』とね。本当に難しい状況に陥ったね」
 
 さらに「クラブは僕に何も説明していない」と明かしたスアレスは、こうも続けている。

「あの時、僕は契約がある限りは練習には出続けると考えていた。そしたらバルサは『トレーニングにも行かないでくれ』と言ってきたんだ。説明を求めても彼らは具体的に話さないで、ただ『コーチの決定だからだ』と言い張っていた。理解ができなかったね」

 バルサを厄介払いのような形で追い出され、アトレティコに入団したスアレス。新天地ではラ・リーガで得点ランクトップとなる14ゴールを挙げ、首位を快走するチームを牽引するストライカーは、現チームの指揮官に対する信頼を強調した。

「シメオネはあらゆることを納得させてくれる監督だ。その熱意やポジティブさ、これまでの知識や経験を踏まえても誰よりも説得力がある。プレースタイルとかではなく彼が信念を持って話してくれることをより信頼しているし、選手に手を差し伸べて、モチベーションを上げてくれる監督だ」

 愛していたバルサに捨てられながらも、新天地で粉骨砕身のプレーを見せ続けているスアレス。彼のパフォーマンスに引き続き注目したい。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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