「肉体的な脆弱性に加え…」マドリーで10度目の負傷離脱のアザールに贔屓紙も「悪夢に退化した」と嘆く

2021年02月04日 サッカーダイジェストWeb編集部

本領を発揮できない7番に…

マドリーではチェルシー時代の輝きを見せられていないアザールに批判が集まっている。 (C) Getty Images

 ベルギーの至宝が苦しんでいる。

 現地時間2月3日、全国紙『Marca』をはじめとする複数のスペイン・メディアは、レアル・マドリーに所属するベルギー代表MFエデン・アザールが左足大腿直筋を負傷し、最低でも4~6週間の離脱は免れられないと報じた。

 スペインへ上陸してから10度目の怪我である。2019年6月に幼少期の憧れであったジネディーヌ・ジダン監督のいるマドリーに移籍したアザールだったが、加入後約1年半の間にハムストリングの損傷などで中長期の離脱を繰り返し、チェルシーで放っていた輝きを見せられていない。

 今シーズンも公式戦の出場はわずかに13試合にとどまり、わずか3ゴールしか決められていないため、本領発揮に至らない7番への風当たりが強まっている。

 マドリーの贔屓紙として知られる『Marca』は、「契約は間違いではなかった」とチェルシーとの契約満了が迫っていたアザールの獲得自体は否定しなかったものの、「彼には失望している」と綴った。

【動画】まさに敵なしだったアザールのチェルシー時代のドリブル集はこちら
「彼は移籍してからの2度のプレシーズンで、明らかにコンディションがよくない形で登場してきた。誰もここがチェルシーではないことを教えていないのだろうか。それとも彼が違いに気付けない選手なのか。それとも単に代謝の問題なのか。今となってはその追及もほとんど意味をなさない。彼は30試合しか出場したことがなく、マドリーが描いていたクルトワとの共闘の夢は、終わりのない悪夢に退化した」

 アザールの不調を皮肉る『Marca』は、こうも続けている。

「成熟したサッカー選手として理想的な30歳を迎えているアザール。彼の肉体的な脆弱性に加え、今ではマドリーでプレーするに値する精神力を持っているかすら疑問に思えている。仮に良いオファーが舞い込むようなら売るべきで、そうしないのは無責任である」

 24年6月まで契約を残しているアザール。このまま不良債権と化さないためにも、万全の状態で復活できるかが、マドリーでのキャリア継続のカギとなりそうだ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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