「これは冗談ではない」メッシの契約内容は誰がリークしたのか? エースに糾弾されたバルトメウ前会長が釈明

2021年02月02日 ワールドサッカーダイジェスト編集部

新会長候補は「クラブをダメにしたのはメッシではない」

在任時はメッシから名指しで批判されていたバルトメウ前会長。リークに関しては…。 (C)Getty Images

 リオネル・メッシの契約内容が明らかにされ、世界は大きな衝撃を受けた。

 ひとりの選手に巨額のサラリーが約束されていたことが分かり、バルセロナの財政問題もあって、一部ではメッシ批判につなげる向きもある。米スポーツチャンネル『ESPN』によると、メッシはスクープを報じた『El Mundo』紙や、リークした内部の人間を相手に法的措置を取る構えと報じた。

 中には、前理事会が批判の目をメッシに向けさせるためのリークとの噂もあるなか、メッシから厳しく糾弾され、昨年10月に辞任したジョゼップ・マリア・バルトメウ前会長は、『TV3』の番組で「まったくのでたらめ」と否定した。

【動画】インタビューでバルトメウ会長を批判するメッシ

「メディアに契約内容をリークするのは、完全に違法だから、これは非常に深刻な問題だ。非難するのは簡単だが、これは冗談ではない。法的闘争となるだろう。メッシは彼が稼ぐすべてにふさわしい。パンデミックがなければ、バルサはこれらの数字を支払える」
 
 一方、3月に延期された会長選に出馬している有力候補たちも、メッシのサラリーがクラブ財政を損ねているとの見方を否定した。

 ジョアン・ラポルタ元会長は、『Rac1』で「クラブをダメにしたのはメッシではなく、2016年以降まったく論理的でなかった前理事会だ」と話している。

「これらの話は、バルサに対する敬意の完全なる欠如を示している。だが、会長不在でクラブのガバナンスがないので、こういうことがあるのはより簡単になってしまう」

 また、ビクトル・フォントも、『Onda Cero』で「メッシをとどめるためにできる限りをしなければいけない」と述べた。

「それは2017年の真実だったし、今でも真実だ。メッシはクラブのためにより多くを生み出す。メッシのためにクラブがダメになるというのは完全に誤った結論だ」

 新会長が決まっておらず、メッシの去就も定まらない中でのリーク事件は、今後にどう影響するのか。確かなのは、混乱はまだ収まりそうにないということだ。

構成●ワールドサッカーダイジェスト編集部

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