「彼は日本のアイドルだ」森本貴幸のパラグアイ移籍が迫る! 古豪スポルティボ・ルケーニョ会長が合意を明言

2021年01月30日 サッカーダイジェストWeb編集部

指揮官の考えは?

カターニャなど海外でのプレー経験も豊富な森本は、南米でのプレーを決断したようだ。 (C) Getty Images

 かつて"和製ロナウド"と称された男の去就が注目されている。元日本代表FWの森本貴幸だ。

 現地時間1月29日、パラグアイの複数メディアは、1部リーグに属する古豪スポルティボ・ルケーニョに森本が入団すると一斉に報じた。

 現在32歳の森本は、昨年10月にアビスパ福岡と双方合意のもとで契約解除。「あとどれくらい現役でいられるかを意識する年齢にさしかかり、もう一度違う環境での挑戦をしてみたい」とギリシャ3部のAEPコザニへ電撃入団をしていた。

 だが、新型コロナウイルスの影響で都市が封鎖され、同月に開幕予定だった3部リーグも開催の目途も立たなかったことから、森本とコザニは契約解消を発表。15歳11か月と28日でJ1史上最年少ゴールを刻んだストライカーは、新天地を模索していた。

 そして急転直下で合意に至りそうなのが、スポルティボ・ルケーニョ入団である。かつて元日本代表FWの武田修宏氏も短期間だけ所属していたクラブで、パラグアイ・リーグでは2度の優勝を誇る古豪だ。

 カターニャ時代には、強豪ユベントスからもゴールを奪った点取り屋の入団は、現地でも小さくない話題となっている。地元紙『HOY』は、スポルティボ・ルケーニョのルイス・フェルナンド・エスコバル監督の森本に対するコメントを伝えている。

【動画】衝撃を走らせた15歳! 森本貴幸のJリーグ初ゴールシーンはこちら
「会長からモリモトのことは教えてもらった。興味深い彼のキャリアもね。彼の履歴書はとても素晴らしいし、貴重だと思う。ただ、この状況下でいつ到着できるのかを確認しないといけないね。そのことに我々は焦点を当てている」

 獲得に慎重な姿勢を見せた指揮官とは裏腹に、スポルティボ・ルケーニョのセルソ・カセレス会長は、森本獲得に前向きな態度を見せている。パラグアイのスポーツ専門放送局『Tigo Sports』の取材に、こう答えている。

「運命の日はもうすぐやってくるはずだ。明日か明後日には日本人のフォワードと契約できると思う。彼はイタリアやヨーロッパで7年間もプレーした日本サッカーのアイドルだ。チームとは前向きに話し合っているよ」

 自信たっぷりなカセレス会長の言葉通りなら、森本にとって海外4か国目となるパラグアイでの挑戦は、間もなく始まりそうだ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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