日テレ・ベレーザがなでしこジャパン阪口夢穂&有吉佐織の退団を発表。新天地は恩師が率いる新設クラブ「寂しいですが…」

2021年01月29日 サッカーダイジェストWeb編集部

「これからもずっと緑の血は流れています」

日テレ・ベレーザがなでしこMF阪口とDF有吉の退団を発表した。(C)SOCCER DIGEST

 日本女子プロリーグに所属する日テレ・東京ヴェルディベレーザは1月29日、MF阪口夢穂とDF有吉佐織が今季から新たに設立された大宮アルディージャVENTUSへ完全移籍することを発表した。

 阪口は2012年にアルビレックス新潟レディースから日テレ・ベレーザに移籍。2017年にはリーグ3連覇に貢献し、自身もチームの屋台骨を支える存在として3年連続で最優秀選手賞に輝く活躍を見せた。昨季はリーグ戦8試合に出場している。また有吉は日本体育大を卒業後、2010年に日テレ・ベレーザに入団し、2013年と2014年になでしこリーグのベストイレブンに選出。昨シーズンはリーグ戦16試合・1得点を記録していた。

 ともに日本代表で世界を相手に戦ってきた経験豊富なベテラン選手2名が新天地に選んだのは、大宮アルディージャVENTUS。今季から新設された女子のプロクラブで、2011年に日本をワールドカップ優勝に導いた元なでしこジャパン監督の佐々木則夫氏を総監督に迎え、今年9月に予定されているWEリーグ開幕に向けて準備を進めている。

 移籍にともない両選手は、日テレ・ベレーザの公式サイトでコメントを発表。それぞれが長年在籍したクラブへの感謝の思いを以下のように綴っている。
 
■阪口夢穂
「ベレーザには9年間在籍させていただきましたが、その中で素晴らしい経験をたくさんさせていただきました。ここ数年は怪我がちでなかなかチームに貢献することはできなかったですが、また違った角度からサッカーやベレーザを見ることができ、サッカー選手としてだけではなく、人としてもいろいろ感じることができて私にとってすごく貴重な時間だった気がします。

 ベレーザというチームが大好きなので離れてしまうのは寂しいですが、これからもずっと緑の血は流れていますし(笑)、一緒に女子サッカーを盛り上げていけたらなと思います。またどこかでお会いしたときは無視しないでください(笑)。最後になりますが、スタッフをはじめ、サポーターの方々、スポンサーの方々、関わっていただいたすべての方々、9年間本当にありがとうございました」

■有吉佐織
「ベレーザでの11年間、本当にお世話になりました。この11年間、いろんなことがありすぎて、わたしの文章能力では到底表しきれません。

 ベレーザでしか見れない景色。ベレーザにしかできないサッカー。ただただ憧れだったベレーザという素晴らしいチームの1人として、プレー出来たこと。ベレーザにいた11年間すべてがわたしの誇りです。この誇りを胸にまた頑張ります。

 どんな時もずっと変わらず応援してくださった、ファンサポーターの皆様、どんな時も支えてくださったスポンサーの皆様、本当にありがとうございました。そして、ベレーザのみんな本当にありがとう。チームは変わりますが、これからもサッカーを盛り上げていく仲間として、よろしくお願いします」

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
 
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