「ギリシャ行きは驚きだ」香川真司のPAOK電撃入団に海外メディアも驚嘆!「度重なるオファーに考えを改めて…」

2021年01月28日 サッカーダイジェストWeb編集部

昨年10月から無所属の状態が続いていた

サラゴサを離れてからようやく新天地を見出した香川。白と黒の新ユニホームも様になっている。

 長く注目を集めてきた去就問題に、一人のサムライ戦士がようやくケリをつけた。

 現地時間1月27日、ギリシャ1部の強豪PAOKは、31歳のMF香川真司と2022年夏までの1年半の契約を結んだことを発表した。背番号も馴染みのある「23」になることも決定している。

 高額年俸の問題もあって構想外という形になり、昨年10月にスペイン2部サラゴサとの契約を解除して以降、無所属の状態が続いていた香川。古巣のセレッソ大阪をはじめ、中東、アメリカ、ブラジルなどのクラブからオファーが舞い込んだとされているが、欧州でのプレーにこだわって、これらを拒否。サラゴサにある施設でトレーニングを続けてきた。

 そうしたなかで、晴れて加入が決定したPAOKは、過去3度のリーグ制覇を誇る名門だ。今シーズンのギリシャ・リーグでも18節を終了した時点で来シーズンのチャンピオンズ・リーグ出場権獲得圏内の2位まで3ポイント差の4位に付けており、重要な戦いの真っただ中にある。

【動画】ギリシャ移籍が決まった香川真司、コロンビア代表MFとの自主トレで披露した鮮やかな切り返し&ダブルタッチはこちら
 実績は十分の香川の移籍決定は、海外メディアでも小さくない話題となっている。スペインの有力紙『Marca』は、「31歳の日本人はようやく新天地を見つけた」と驚きをもって報じた。

「昨年10月にサラゴサを退団して以来、カガワの目標は常にスペインでのプレー続行で、それにこだわってきた。そして彼はあらゆるオファーを拒み続け、時には一人でトレーニングを重ねてきた。しかし、前々から熱心に誘い続けていたPAOKからの度重なるオファーと1年以上も無所属になることのリスクを考え、彼は考えを改めた」

 さらにフランス紙『L'equipe』も香川のPAOK入りを速報的に報じ、そのニュースの中で、こう綴った。

「シンジ・カガワはギリシャに活躍の場所を見出した。2010年にドルトムントでその力を示して以来、マンチェスター・ユナイテッドでも力を示した日本代表は、ベジクタシュとサラゴサに渡った近年はキャリアが衰退していた。今回のギリシャ行きは驚きだが、再生への一歩となるかもしれない」

 ドイツ、イングランド、トルコ、スペインに続く欧州5か国目で新たな挑戦を決意した香川。果たして、クラブの熱い期待に応えるパフォーマンスを発揮できるだろうか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

次ページ【動画】ギリシャ移籍が決まった香川真司、コロンビア代表MFとの自主トレで披露した鮮やかな切り返し&ダブルタッチはこちら

みんなにシェアする
Twitterで更新情報配信中

関連記事