「ジダンと会話できるほど…」フランクフルト復帰で大活躍のヨビッチがマドリー時代を回想! 本人が語る“失敗”の原因は?

2021年01月27日 サッカーダイジェストWeb編集部

「ケガや、プライベートもうまくいかなかった…」

マドリーでコンスタントに出場機会を得られなかったヨビッチはフランクフルトで復調傾向にある。 (C) Getty Images

 今冬の移籍市場でレアル・マドリーを離れ、古巣フランクフルトに舞い戻ったセルビア代表FWルカ・ヨビッチは、復帰して間もなく結果を出した。

 2019年夏に鳴り物入りで"白い巨人"に加入したヨビッチだが、昨シーズンはラ・リーガで2得点と惨たんたる出来に終始。今シーズンもケガやピッチ外でのトラブルなどネガティブなニュースが相次ぎ、前半戦は鳴かず飛ばずに終わっていた。

 だが、今月14日にレンタルで古巣フランクフルト復帰が決まると、シャルケとの"初陣"でいきなりドッペルパック(2得点)を達成。さらに23日のビーレフェルト戦でもゴールを決めた。移籍から3試合、平均わずか25分ごとにネットを揺らしており、すでにマドリーでの1年半を上回る得点を記録しているのだ。

 なぜ、ヨビッチはマドリーで活躍できなかったのか。スペイン紙『Marca』によると、26日の会見で、本人は「運が悪かった」と話している。

「ケガや、プライベートもうまくいかなかった。毎日世界最高の選手たちと練習できたのは幸いだったよ。経験を積んで、今はより良い選手になったと考えている。継続的にピッチに立てなかったけど、マドリーからポジティブなことを多く得た」

 そのうえで、ヨビッチはマドリーへの適応がうまくいかなかったのは「あまり出場機会を得られなかったことが関係したと思う」と述べた。

「マドリーのようなチームは決して簡単じゃない。スタイルが異なるし、いつも重圧がとても大きい。ここに戻るために踏み出したほうが良かったんだ」

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 マドリーで師弟関係にあったジネディーヌ・ジダン監督については、「人としても非常に良い」としつつ、「アディ(アドルフ・ヒュッター監督)と英語でコミュニケーションをとるほうが簡単だ」と続けている。

「ジダンと容易に会話できるほど、僕はスペイン語が流暢じゃない。こういうディテールが、より簡単にさせてくれるんだよ」

 適応に苦しんだスペインを離れ、ドイツに戻って復活の兆しを見せているヨビッチの未来は、まだマドリーにあるのだろうか。当人は「将来のことは見たくない」と、目の前のことに没頭したいと話した。

「フランクフルトのこと、また100%で90分プレーできるようになることに集中している。僕はだれに対しても何も示す必要がない。自分が良い選手と分かっている」

 果たして、ヨビッチはこのままフランクフルトで完全復活を果たせるのか。そしてそのとき、選手とマドリーはどのような道を選ぶのだろうか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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