「偉大なカンピオーネらしく…」「勝者の闘争心がある」ルカクとイブラヒモビッチの“大バトル”をミランとインテルの指揮官はどう見た?

2021年01月27日 サッカーダイジェストWeb編集部

試合後のロッカールームでチームに謝罪したのは――

ルカク(左)とイブラヒモビッチ(右)は、周囲も寄せ付けないほどの圧倒的な威圧感を放ちながら睨み合った。 (C) Getty Images

 自らの行為の結果、チームが敗れたとあり、さすがの"神"も謝罪の言葉を口にしたようだ。

 現地時間1月26日に開催されたコッパ・イタリア準々決勝、インテル対ミランのミラノダービーは、2-1で前者が逆転勝利し、ベスト4に駒を進めた。

 敗れたミランは31分にズラタン・イブラヒモビッチのゴールで先制するも、後半にその大黒柱が2枚目のカードで退場となると、71分にPKを献上してリードを失う。そして、アディショナルタイムにクリスティアン・エリクセンに直接FKを決められて万事休すとなった。

 全国紙『Gazzetta dello Sport』などイタリア・メディアによると、ミランのステーファノ・ピオーリ監督は試合後に「退場が痛手だった」と話し、イブラヒモビッチがチームに謝罪したことを明かした。

 誰よりも誇り高いエースが謝罪したのは、単に退場になったからだけではないだろう。1度目の警告が相手エースのロメル・ルカクとの小競り合いの末に出されたものだからだ。

 普段は穏やかなルカクが激怒し、暴言を吐いたとあり、一部ではイブラヒモビッチが差別発言をしたのではないかとの見方もあった。だが、地元メディアによれば、イブラヒモビッチは試合後、ロッカールームで疑惑は否定したという。

【動画】ルカクとイブラヒモビッチが大口論! ミラノダービーで起きた問題のシーンはこちら

 この両雄のバトルは小さくない波紋を広げたが、ピオーリは「彼らは大人だ。何を言い合ったかは知らない。起こり得ることだ」としたうえで、「イブラは偉大なカンピオーネらしく謝罪した」と語った。

 一方、インテルのアントニオ・コンテ監督は、「試合ではアツくなり、怒ることだってある。すべてが正しい規模にとどまることが大切だ」と述べるにとどまった。

「イブラには勝者の闘争心がある。ロメルもその点で成長しているところだと思う。彼がたまにああやって怒ることがあるのは、うれしいことでもあったよ」

 今シーズンのミラノダービーは、セリエA第4節でミランが2-1と勝利していたが、この日はインテルが同じスコアでリベンジした格好だ。

 来る2月21日には、セリエAで今シーズン2度目のダービーを迎える。2ポイント差でセリエAの優勝争いを繰り広げるミラノの両雄による"第3ラウンド"は、イブラヒモビッチとルカクの対決を含めて大きな注目を集めることは必至だ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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