「ハッキリ言って上手くいってない」南野拓実の現状にイングランドのレジェンドFWは辛辣意見! 大物OBでさえも――

2021年01月27日 サッカーダイジェストWeb編集部

待望論も噴出するなかで…

ベンチを温める日々を過ごしている南野。その現状にプレミアリーグのレジェンドたちから厳しい意見が飛んだ。 (C) Getty Images

 レッズのサムライ戦士の苦境が続いている。日本代表FWの南野拓実である。

 昨年12月に開催されたプレミアリーグ第14節のクリスタル・パレス戦でリーグ初ゴールをねじ込み、7-0という歴史的大勝に貢献し、周囲からの評価が急上昇した南野だったが、それからの公式戦7試合でのプレーは、FAカップ3回戦(対アストン・ビラ)でのスタメン出場(62分で交代)と、リーグ18節のバーンリー戦で終盤の6分間だけというもどかしい時を過ごしている。

 チームも新年に入ってから公式戦でわずかに1勝(1勝1分け3敗)しか挙げられていないため、一部ではユルゲン・クロップ監督の采配を疑問視する声も上がっている。地元紙『Liverpool Echo』は、「なぜ気にかけてもらえないのか」と"南野待望論"を提唱したほどだ。

 だが、そんな周囲の考えを、プレミアリーグの酸いも甘いも知るレジェンドが一蹴した。元イングランド代表FWのイアン・ライトだ。

 かつてアーセナルなどで点取り屋として活躍し、イングランド・サッカーを熟知するライトは、現地時間1月24日に自身が解説を務めている英公共放送『BBC』の番組内で、南野を含めるリバプールの控え組に厳しい評価を投げかけている。

「ハッキリ言って、シャキリ、ミナミノ、オリギは上手くいっていないね。私は彼らがリバプールに必要とされているチームのクオリティを上げられる選手だとは思わない」

【動画】待望論も噴出! 南野拓実のプレミアリーグ初ゴールシーンはこちら
 プレミアリーグの直近2試合でスタメンに抜擢されているシャキリは状態を上げているとはいえ、南野とオリギを含めても3人で20試合しか起用されていない。それも先発機会は5試合だけだ。ゆえにライトの指摘もごもっともである。

 そんなシビアな意見を投げかけるレジェンドはライトだけではない。元リバプールの大物OBジェイミー・キャラガーだ。

 かつてレッズの生え抜きとして愛されたキャラガーは、現地時間1月23日に英紙『The Telegraph』に掲載した自身のコラムで、控え組がレギュラー争いに食い込めていない古巣の現状を受け、補強方針の見直しを訴えつつ、こう綴った。

「シャキリやチェンバレン、ケイタはバックアップメンバーに過ぎない。オリギとミナミノにはチャンスがあったが、彼らは決してレギュラークラスにはなれない。我々は今、この影響を目の当たりにしているんだ」

 往年の名手たちから厳しい意見を受けてしまった南野。果たして、この先、この逆風を吹き飛ばすチャンスを日本代表FWは掴めるだろうか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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