【FC東京】「すごく迷った部分はあった」渡邊凌磨がそれでも山形から移籍を決断した理由

2021年01月26日 白鳥和洋(サッカーダイジェスト)

FC東京の4-3-3システムでやりたいポジションは?

新天地のFC東京でどんなパフォーマンスを披露するのか。渡邊に期待したい。写真:塚本凜平(サッカーダイジェスト写真部)

 渡邊凌磨が山形からFC東京に移籍? このオフ、クラブリリースの中身を初めて確認した時、少なからず驚きがあった。昨季の渡邉はシーズン途中からグッと調子を上げ、山形の中心選手になっていた。山形そのものも後半戦はアグレッシブなサッカーで白星を積み上げており、来季も渡邊は山形の一員としてJ1昇格を目指すはずだと勝手に思い込んでいたからだ。

 J2からJ1に個人昇格を果たしても、そこから挫折を味わう選手は少なくない。だからこそ、山形にあれだけフィットしていたのに、そうした環境を捨てるとは……、山形をJ1に昇格させてから新たなチャレンジをしてもいいのでは……と、そう思っていた。

 だから、率直に訊いてみた。「山形から相当引き留められたのでは? そうした声を振り切ってまで移籍を決断した理由は?」と。それに対して、本人は次のように答えてくれた。

「(昨季の山形では)最初少し苦労しましたけど、最後のほうは良いサッカーができているとチームの皆も思っていたんですよね。来季に向けてJ1昇格が現実的な目標になってきたところでの移籍だったので、すごく悩んだ部分はあります。でも、J1でチャレンジしたいという想いのほうが強くて、それについては(山形の)石丸監督などに個人的に話に行きました。そこでちゃんと僕の気持ちを伝えられたので、山形の人たちも気持ちよく僕を送り出してくれたと思います」
 
 昨季の山形では3バックシステムのシャドーもしくは4-2-3-1の右サイドハーフが主戦場だったが、FC東京ではどのポジションを任されるのだろうか。アンカーを置く4-3-3システムの場合、どこをやれるかも訊いてみた。

「4-3-3だったらワイドか、インサイドハーフでプレーしたいと思いますが、与えられたポジションでやれればと考えています」

 自身初のJ1挑戦はどんなシーズンになるのか。持ち前の攻撃力を生かして、青赤軍団の新たな得点源になりたい。

取材・文●白鳥和洋(サッカーダイジェスト編集部)

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