「責任を持って答えないと」酒井宏樹が自ら語った! マルセイユ会長の“フランス語能力”批判への見解

2021年01月23日 サッカーダイジェストWeb編集部

記者会見に出席し、酒井自らで語った

マルセイユで5年目を迎えている酒井。思わぬ方向から批判を受けた。 (C)Getty Images

 リーグ・アンのマルセイユに所属する日本代表DF酒井宏樹が、現地時間1月22日に開催された前日会見に出席した。

 マルセイユでは、16日に行なわれたニーム戦に敗れ、4試合勝ち星無しと苦境が続いている。現地メディアによれば、試合後にジャック=アンリ・エイロー会長がロッカールームを訪れ、選手たちを怒鳴りつけたという。

 さらに、選手のうち、外国人選手たちがフランス語に堪能でないことを問題視し、怒りを露わにしたとも報じられた。真実か定かではないが、今シーズン中にフランス語をマスターしなければ、今夏に戦力外とするとも口にしたという。

 そんななか、現地紙『L’equipe』は酒井について、「経営陣やマルセイユの監督から暗黙の裡に標的にされている日本人選手は、記者会見でこのような批判に毅然と応えた」と伝えた。

 酒井は会見冒頭で「少しならフランス語は話せます」と口を開き、ぎこちないながらも、フランス語でこのように述べたという。
 
「前に比べればだいぶ上達したと思うけれど、それでもこうした公の場(記者会見)で満足なほどではない。仲間や友人とコミュニケーションを取る分には大丈夫ですが、記者の方々とはプロフェッショナルな関係ですし、責任を持って答えないといけないからです」

 その後は通訳を介しての質疑応答を行なった日本代表DFは、記者から「フランス語に対する言及をどう思うか?」という問いかけに、このように返答している。

「確かに僕らの立場では正しいフランス語を話す必要があると思う。会長や監督が言ったというのは本当だと思うし、ここで仕事をする以上は、覚えるべきことは覚えないといけない。ただ、僕はフランス語が話せない時も、自分のすべてをかけて戦っているし、喋れないことで変わったことは一度もない」

 フランスに来て5年目を迎えている酒井。2016年に加入して以降、今は先発に定着し、フロントやサポーターからも信頼の厚い選手のひとりとされる。会見で酒井は「僕らはヴィラス=ボアス監督を信じている」と語った。

 マルセイユは23日にモナコとアウェーで対戦する。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
 
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