【横浜FC】前人未到のプロ生活36年目!カズはなぜ走り続けられるのか?「ひとつでも多く先発で…」

2021年01月21日 サッカーダイジェストWeb編集部

沖縄の自主トレから新しいトレーニングも取り入れる

チームの先頭に立って練習に取り組むカズ(中央)。(C)YOKOHAMA FC

 和歌山での1次キャンプを行なっている横浜FCの三浦知良は1月21日、オンライン上で囲み取材に応じ、チーム在籍17年目への意気込みを語った。

 カズは、例年行なっていたオフシーズンのグアムでの自主トレはコロナ禍で取りやめ、今年は沖縄でトレーニングを実施。「現地の人の協力もあり、素晴らしいキャンプ」を行なえたという。その一方で、昨年は自主トレ中に筋肉系のトラブルもあった教訓を活かし、「少し抑え気味にやった」「キレという部分はまだ全然」と2月に54歳を迎える今もその向上心は衰え知らずだ。

 自主トレ中には新しいトレーニングも取り入れた。今まで早朝に行なっていた5キロ走をやめ、心拍数を計りながら強度を変える「サッカーに一番合う有酸素運動」を行なうようになったという。

「効果はまだこれから」とのことだが、沖縄での助走を経て合流したチームの1次キャンプで"キング"は初日から模範となっていた。20日の練習後に下平隆宏監督が「様子を見ながらやっている人もいる中、サーキット系の練習でも全力。身体はキレている。改めてプロフェッショナルだなと」と感心するほどの動きを披露していたのだ。
 
 そんなカズは、2月27日の北海道コンサドーレ札幌との開幕戦に向けて、「良いコンディションで入れるように、そのためにも和歌山のキャンプからしっかり身体を作っていきたい。新しい選手もいっぱい入っているので、みんなと融合できるように、今は少しずつ身体を作っている状態です。気持ち的には、自分自身を追い込むというより、いつもより余裕を持ってやれています」と新しいチームメイトとの練習を楽しんでいるようだ。

 さらに「全力を尽くすしかない。自分の年齢も今年54になる。最年長出場記録とか、最年長ゴールとか、みなさんも期待してくれていると思う。それに応えられるように、僕自身は良い準備をするしかない」とその決意を語った。

 前人未到のプロ生活36年目に突入したカズはその秘訣をこう明かした。

「今シーズンにかける想いというよりも、毎日毎日、練習も試合もそうですけど、とにかく自分の想いを全て込めてやっているつもりです。それを毎日今年も続けていく。それしかないのではないかと思います」

 そして、「良い準備を続けて、自分としてはひとつでも多く、先発で出れるように努力していきたい」とサッカーへの情熱を見せた。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
 
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