「王者に値しない戦い」リバプールを逆転して首位に立つマンUに思わぬ批判!? “闘将”の考えは――

2021年01月19日 サッカーダイジェストWeb編集部

リバプールに徹底した守りで応戦

身体を張った守りでリバプールの猛攻を耐え忍んだマンチェスター・U。だが、そのパフォーマンスに批判の声が上がっている。 (C) Getty Images

 強力なライバルを封殺したマンチェスター・ユナイテッド。だが、そのパフォーマンスには懐疑的な声も上がっている。

 現地時間1月17日に開催されたプレミアリーグ第19節で、敵地アンフィールドに乗り込んでリバプールと対戦したマンチェスター・Uは、立ち上がりから守戦を選択。多彩な攻撃を仕掛ける相手を巧みに食い止め、スコアレスドローに持ち込んだ。

 リバプールを追い抜き、首位の座をキープしたマンチェスター・Uにとって、今節の結果が重要だったことは言うまでもない。ましてやプレミアリーグでホームチームに68戦負けがない"要塞"アンフィールドでの一戦である。

 だが、キックオフ直後から自陣に引いて守勢に回った"レッドデビルズ"の振る舞いを「王者にふさわしくない」と指摘する識者もいる。英衛星放送『Sky Sports』の中継番組に出演した元イングランド代表DFのマイカ・リチャーズは、「失望した」と戦術を批判した。

「正直に言わせてもらえるなら、マンチェスター・ユナイテッドに失望したよ。彼らにとって難しい試合だというのは理解している。アンフィールドでのビッグゲームだ。だけど、あまりに下がり過ぎじゃないか。これはリーグのトップに値するチームのプレーじゃない」

 かつてマンチェスター・Uの"隣人"マンチェスター・シティに在籍した経験を持つリチャーズは、さらにこうも続けている。

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「あれじゃリーグは勝てないと思う。それぐらいネガティブな戦い方だよ。カウンターだけだからね。もしも、彼らがリーグで勝ちたいならどうにかしないといけない」

 だが、元マンチェスター・Uのロイ・キーンは、真っ向から反論した。同番組にリチャーズと共に出演していた伝説の"闘将"は、「今日の彼らは危険だった」と自身の見解を明らかにした。

「俺も数週間、いや数分後に考えが変わるからわからないが、ユナイテッドが7、8回もオフサイドに引っかかったことは良い兆候だと思っている。あとはそのうちのどれかを成功させるだけだった。ハーフタイムは0-0で良かったんだ。もちろん華麗にパスを繋いで、数多くのチャンスを作れたら最高だが、相手はホームで滅法強いリバプールだ。簡単じゃない。一つだけ決めればいいんだ」

 これまで歯に衣着せぬ発言で、古巣の戦いぶりに批判を続けてきたキーンだが、今節のリアリスティックな戦いぶりには満足しているようだ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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