【名古屋|新体制】積極補強で新シーズンの主役へ。柿谷曜一朗、齋藤学らが意気込み

2021年01月18日 今井雄一朗

昨季にはなかった競争原理が

今季の新戦力たち。左から長澤、柿谷、木本、森下、齋藤、児玉。写真:徳原隆元

 寒風吹きすさぶ豊田スタジアムは、それゆえに換気もばっちりで、緊急事態宣言も何のその、名古屋の新体制発表会は1400名ものサポーターを迎えての開催が実現した。

 例年のような盛大な演出も客席からの声援もなく、出席者も最小限に留められたイベントにはなったが、ステージ上にはそれを感じさせない豪華な新戦力たちの姿が並んだ。

 小西工己社長は「このメンバーとともにフィッカデンティ監督のもと、攻守一体のスピーディーで魅力あるサッカーを展開するチームが作り上げられていくこと楽しみにしている」と語ったが、確かにそれだけの期待感を抱かせる陣容が揃ったように思う。

 9年ぶりのアジアチャンピオンズリーグを戦う今季は、「選手層に課題をもって取り組んできた」(大森征之スポーツダイレクター)と、選手の人数というよりは戦力の質の拡充にかなりの進歩が見られる。
 
 現状で27人と少数精鋭の陣容だが、C大阪から柿谷曜一朗を獲得したのをはじめ、齋藤学、長澤和輝、木本恭生、森下龍矢が加わり各ポジションには昨季にはなかった競争原理が持ち込まれようとしている。

 初の移籍となった木本は「自分に求められているのは競争を与えること」と明言し、イベント後のオンライン取材では「徐々に信頼を勝ち取っていければなと思う」と静かな闘争心をちらつかせた。

 齋藤、長澤、森下の獲得にも同様の意図は込められているようで、「サイドアタッカーがたくさんいることは分かっていた。まずはその競争がチームの力になる」(齋藤)、「多くのポジションができるのも自分の良さ」(長澤)、「ライバルは本当に上手い選手が多いので、そういうところでは追いつかないといけない」(森下)と、切磋琢磨によるチーム力増強は昨季とは比較にならない激しさを見せそうでもある。

 それを象徴するかのように今季のスローガンは「ALL for NAGOYA-超える-」となった。「光り輝く頂を目指し、これまでの自分たち自身を超える時」(小西社長)と、タイトル獲得への野望を隠さないチームは18日から日本人選手のみで始動し、隔離措置を終えた外国籍選手・スタッフの合流する沖縄でのキャンプへの下準備を進める。

 狙うは11年ぶりのJリーグ制覇と、9年ぶり参戦のACLでのクラブ記録になるベスト4超えだ。「ファミリーの皆さんと一緒にアジア一を目指して精一杯頑張りたい」という柿谷の言葉は、新シーズンに臨む名古屋の並々ならぬ意欲を表わしているようだった。

取材・文●今井雄一朗(フリーライター)
 

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