「日本人じゃないみたいだ」21年初勝利に貢献した冨安健洋を元イタリア代表DFとボローニャ監督が大絶賛! 「セリエAでもベスト」

2021年01月17日 ワールドサッカーダイジェスト編集部

現地誌記者も「セリエAでベストのひとり」と称賛

指揮官に絶賛された冨安。(C)Getty Images

 待望の白星だ。1月16日のセリエA第18節で、ボローニャはホームでヴェローナに1-0で勝利。前半にリッカルド・オルソリーニのPKで先制したボローニャは、これを決勝点とし、11月29日の第9節のクロトーネ戦以来となる今シーズン5勝目とした。

 負傷から復帰したロレンツォ・デ・シルベストリが右SBを務めたため、ここ2試合で右サイドをカバーしていた冨安は、CBに戻ってダニーロとコンビを組み、3試合ぶりのクリーンシートに貢献した。イタリア・メディアは、日本代表DFのパフォーマンスを高く評価している。

 それは、指揮官も同じだ。伊紙『Gazzetta dello Sport』によると、シニシャ・ミハイロビッチ監督は、試合後に「個人について話すのは好きじゃない。勝ったときは全員の功績だ」としたうえで、イェルディ・シャウテンと冨安を称賛。「トミヤスは素晴らしい」と大きな賛辞を寄せている。

「彼には少しずる賢さ、狡猾さが足りない。日本人なんだ。だが、イタリア・サッカーでプレーし、慣れていくことで、そうなっていくだろう。彼は最終ラインの4つの役割をカバーできる。両足を使えるし、スピードも速い。頭も優れている。その部分は日本人じゃないみたいだ」
 冨安のプレーには、かつての名DFも納得している。ボローニャ専門サイト『tuttobolognaweb.it』によると、元イタリア代表のアレッサンドロ・コスタクルタは、『Sky Sport』で「トミヤスは相手を先んじるのがとてもうまい。おそらくセリエAでベストのひとりだ」と話した。

「まだ22歳で、改善の余地が非常にたくさんあることを忘れてはいけない」

 セリエA挑戦1年目の昨シーズン、右SBで立場を確立した冨安は、本職のCBにコンバートされた2年目の今シーズン、批判を浴びることも少なくなかった。右SBで2得点を挙げたこともあり、ベストポジションは右という論調も散見される。そんな中でCBとして高評価を得た意味は大きい。

 ボローニャは24日の次節、王者ユベントスと敵地で対戦する。難しい戦いになることが必須の一戦で、再び冨安のパフォーマンスが注目される。

構成●ワールドサッカーダイジェスト編集部

【PHOTO】イタリアで評価急上昇中!真のサムライ、冨安健洋のキャリアギャラリー 2016-2020

次ページ【動画】冨安はCBで先発!ボローニャが9試合ぶりの勝利をあげたヴェローナ戦のハイライトはこちら

みんなにシェアする
Twitterで更新情報配信中

関連記事