【秋田|新体制】昨季のライバルから新戦力を多数獲得!初挑戦のJ2は残留を目標に「一体」で臨む

2021年01月17日 竹内松裕

J3のライバルチームの主力を多く補強

新体制を発表した秋田。上段左から半田航也、高瀬優孝、増田繁人、岩瀬浩介代表、吉田謙監督、長谷川凌、安田祐生、國分将。下段左から稲葉修土、武颯、吉田伊吹、下坂晃城、才藤龍治、普光院誠、新井栄聡。写真:竹内松裕

 クラブとして初めてJ2に挑む秋田が1月13日、2021シーズンの新体制発表会を開いた。昨季は開幕から28戦無敗でJ3優勝・J2昇格を達成し、第100回天皇杯では12月27日の準決勝まで進出。そこからわずか2週間ほどでの新体制発表となった。

 この日は新型コロナウイルスの感染予防拡大のために観覧者数を限定し、会場の秋田市民会館にはクラブに希望を申請したサポーター約130人が来場。声を出さず、大きな期待を拍手で表現し新チームにエールを送った。

 岩瀬浩介代表は昨季の躍進について、サポーターとチーム、フロントが一体となって目の前の1試合を勝ちに行く姿勢が要因となったと説明。この一体感をJ2の舞台でも継続するべく、新スローガンとして「秋田一体」を掲げた。さらに今季のJ2における最大4チームが降格する制度を踏まえ、目標を「J2残留」に設定。「今季残留を果たすことは、J2定着を意味する」とした。

 新ユニホームの発表では、加賀健一や中村亮太、田中雄大ら4人が登場。昨季までのメインカラーであるターコイズブルーに、クラブの前身であるTDKサッカー部の青色を取り入れた。
 
 続いて吉田謙監督と新加入選手13人が登壇。吉田監督はコメントの冒頭で、これまで常にそうしてきたように、クラブに関わる人々への感謝を述べた。13人の新加入選手については「『俺が決めてやる』という強い思いを持ちつつ、『エースはチームだ』とチームが勝つためにひたむきに走れる素晴らしい選手たちが入ってくれた」とし、「皆様と一緒に、秋田一体となって走り抜けたい」と力を込めた。

 新加入の13人の顔ぶれを見ると、J3のライバルチームの主力選手が多くを占める。武颯や普光院誠、國分将、才藤龍治、吉田伊吹らは秋田との対戦で推進力を発揮した。J2から加入した高瀬優孝や下坂晃城は左サイドで主導権を握るプレーが期待される。

 武は「秋田のためにたくさん点を取る」とし、普光院は「攻守におけるハードワークや、自分でボールを前に運んでチャンスメイクするプレーを見せたい」と明言。J1清水から加入した新井栄聡は「J2で秋田旋風を皆さんと一緒に巻き起こしたい」と意気込んだ。

 秋田は福島と高知でキャンプを行ない、J2開幕の2月28日のアウェー群馬戦に向けて準備を整えていく。

取材・文●竹内松裕(フリーライター)

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