「クロップは偽善者だ。なぜなら…」元プレミア名審判がファーガソンとマンUへの“贔屓”を仰天告白

2021年01月17日 サッカーダイジェストWeb編集部

「クロップはジャッジに敏感」としながら…

幾多の名勝負をジャッジしてきた元プレミア審判のクラッテンバーグ氏が驚きの告白をした。 (C) Getty Images

 驚きの告白だ。発信者となったのは、かつてプレミアリーグで笛を吹いた審判マーク・クラッテンバーグ氏である。

 国際審判のクラッテンバーグ氏は、時に物議を醸す振る舞いもあったものの、2012年のロンドン五輪男子サッカー決勝や2015-16シーズンのチャンピオンズ・リーグ決勝、EURO2016のファイナルなど、名勝負を裁いてきた名レフェリーだ。

 この名物主審が英紙『Daily Mail』のコラムで明かしたのは、リバプールの指揮官ユルゲン・クロップの発言に対する反論だ。

 きっかけはクロップの一言にあった。今月4日に行なわれたサウサンプトン戦(プレミアリーグ第17節)で0-1と敗れた際に、「私が来てからのこの5年半のリバプールより、この2年のユナイテッドのほうがPKが多いと聞いた。それが私のせいなのか、どうしてそうなり得るのかは分からない」と判定に不満を表したのだ。

 これを受け、クラッテンバーグ氏は、「はっきりさせておこう。審判や役員に陰謀や策略はない」と綴った。

「クロップはユナイテッドがダイビングを認められる傾向にあると触れていたが、それは私からすれば、偽善者のように聞こえるね。サラーやマネも、我々が"デッドゾーン"と呼ぶエリア(ペナルティエリア)で、わざと倒れ込むような作戦を用いているからね」
 
 さらにクラッテンバーグ氏は、かつてマンチェスター・Uを指揮したアレックス・ファーガソンを引き合いに、仰天の告白を口にした。

「ファーギーがユナイテッドを去って以来、ビッグゲームの前に露骨に審判へ影響を与える監督はいなくなった。だからクロップはジャッジに敏感になり過ぎているだけだと思う。今のチーム状況がそうさせているのだろう。とにかく今のユナイテッドに有利な判定がされているというのは大きな間違いだ。

 ファーギーがいた時は審判たちにそういうバイアスがかかっていたことは間違いない。彼が率いたユナイテッドは、ロイ・キーンやリオ・ファーディナンド、ガリー・ネビルらが威嚇して、次の判定に影響を与えようとしていたし、それに屈している審判たちも見てきた。私でさえも強くならなければいけなかった」

 名将ファーガソンとマンチェスター・Uへの"贔屓"を明かしながら、クロップのレフェリングに対する意見に反論を口にしたクラッテンバーグ氏。この告白は小さくない物議を醸しそうだ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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