「引退してよかった」マンU伝説の名将ファーガソン、クロップ・リバプールの強さに何を思う?「何かを勝ち取るには…」

2021年01月16日 サッカーダイジェストWeb編集部

大一番を前に持論を語る

ファーガソンがクロップの率いるリバプールへの自らの考えを明らかにした。 (C) Getty Images

 プレミアリーグを代表する名門同士の直接対決は、近年にないほどの注目度を集めている。1月17日にアンフィールドで開催される第19節、リバプール対マンチェスター・ユナイテッドの一戦だ。

 オレ・グンナー・スールシャール監督率いるユナイテッドは、昨年11月7日から11試合負けなしで首位に浮上した。一方、ユルゲン・クロップ監督が指揮を執る昨シーズンの王者リバプールは、昨年末からの3試合で2分け1敗と停滞。"宿敵"を3ポイント差で追う2位につけている。

 文字通りの大一番に向け、歴戦の名将が口を開いた。英紙『Liverpool Echo』は、ユナイテッドの黄金期を築いたサー・アレックス・ファーガソン元監督は、「私はずっと、このダービーがシーズン最大の一戦と考えてきた」と話したことを伝えた。

 両チームについて、「非常にシンプルに、獲得してきたトロフィーの数から、イギリスでもっとも成功している」と語ったファーガソンは、「今のユナイテッドが何かを勝ち取るには、リバプールを倒さなければいけないのは明白だ」と続けた。

「私が率いたアバディーン時代に似ている。何かに勝つには、レンジャーズとセルティックを倒さなければいけなかった。そうして精神的な姿勢を身につけることができるんだ」

【動画】伝説のゴラッソを厳選! リバプール×マンUの歴代TOPゴール5選
 だが、2013年にサー・アレックス・ファーガソンが引退して以降、ユナイテッドが苦しい日々を過ごしてきたのは周知のとおりだ。一方、2015年10月にクロップが就任して以降、リバプールは一昨シーズンのチャンピオンズ・リーグ制覇、そして昨シーズンのプレミアリーグ初優勝と栄華を極めている。

 そんな明暗が分かれている名門の現状についてファーガソンは、「この2シーズンのリバプールのパフォーマンスを見ると、引退していてよかったと思うよ。彼らはすごかった」と認めた。

「私は、リバプールに大きな敬意を払っている。ずっとそうだった」

 あのファーガソンにすらそのように思わせるほど、見事な強さを見せてきたクロップのリバプール。だが、ユナイテッドがその王者を上回って首位に立っているのも事実だ。見逃せない一戦は、どちらに軍配が上がるだろうか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

次ページ【動画】伝説のゴラッソを厳選! リバプール×マンUの歴代TOPゴール5選

みんなにシェアする
Twitterで更新情報配信中

関連記事