「もうカードを貰っちゃいけないな」佐藤寿人氏が明かすフェアプレー徹底の理由。内田篤人氏も思わず…

2021年01月16日 サッカーダイジェストWeb編集部

193試合連続無警告が止まった際には…

昨季限りで21年間のプロ生活に終止符を打った佐藤寿人氏。写真:滝川敏之

 内田篤人氏がMCを務めるDAZNの『Atsuto Uchida's FOOTBALL TIME』に、佐藤寿人氏が登場。自身の代名詞のひとつでもあった「フェアプレー」について、独自の見解を語った。

 佐藤氏は2000年にジェフユナイテッド千葉の下部組織からトップチームに昇格し、プロキャリアをスタート。2005年にサンフレッチェ広島に加わり、J1制覇を果たした12年には、22ゴールを挙げて得点王とMVPの個人タイトル2冠に輝いた。その後、2019年から古巣千葉で2シーズン戦ったのち、昨季限りで21年間のプロ生活に終止符を打っていた。

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 キャリア通算でJ1歴代2位の161ゴールを奪った稀代の点取り屋は、クリーンなプレーでも知られ、Jリーグフェアプレー個人賞を3度受賞(2007、2012、2013)しているほか、193試合連続無警告も記録している。

 番組ではその記録がガンバ大阪戦で止まった際の話題になり、佐藤氏は「行かなくてもいいルーズボールを井手口(陽介)選手と競り合って、ちょっと厳しいなと思ったけどイエローが出ちゃって。そんときイエローが出ただけでスタジアムが『わぁ』っとなった」と懐かしそうに当時を振り返った。

 また、フェアプレーを意識するようになったきっかけにも言及。明確なターニングポイントを次のように明かしている。
 
「唯一プロのキャリアで出場停止を受けたのが、2006年のちょうど広島が残留争いしていたとき。そういうさなかで出場停止を受けて、その試合をテレビで見なきゃいけなくなり、自分は何をやってるのなかというのは正直あって。イエローカードを受けたのも、全然チームのためのプレーでなくて、レフェリーに必要ない文句言ったり抗議したりってのがあったので。そのときに『もうカードを貰っちゃいけないな』というのと、やっぱりリスペクトしなきゃいけないなって思った」

 これには内田氏も感心しきりで、「聞いてほしいな、感情を抑えきれないわがままなFWの諸君」と"寿人イズム"の浸透を訴えた。

「若い時はすごい(文句を)言っていて、多分レフェリーもうるさい奴という認識はあったと思う」と、今となっては意外にも思える過去も明かした佐藤氏。ゴール量産の裏には、リスペクトを忘れない紳士の心があったようだ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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