【日本代表】「危惧していることは多い…」反町康治技術委員長、“コロナ禍”の活動に危機感も前向きな姿勢「準備を進める」

2021年01月14日 サッカーダイジェストWeb編集部

「“変異種”などが出てくるとどうしようもない」

コロナ禍での2021年の代表活動について、反町技術委員長が自身の考えを明かした。写真:龍フェルケル

 日本サッカー協会(JFA)の反町康治技術委員長がオンライン上で取材に応じ、いまだ収束の目途が立たないコロナ禍で行なわれる2021年の代表活動について、自身の考えを明かした。

 JFAは昨年の12月16日に、2021年度の日本代表スケジュールを発表した。今年はA代表が、カタール・ワールドカップ・アジア2次予選と同最終予選を控えており、また6月には国内で国際親善試合が2試合行なわれる予定。さらに、東京五輪代表(U-24日本代表)は7月17日に開幕予定の東京オリンピックに向け、3・6・7月にそれぞれ2試合ずつ強化試合が組まれている(対戦相手は未定)。

 しかしそこで懸念されるのが、依然として世界的に猛威を振るっている新型コロナウイルスの状況だ。東京でも日々新たに1000人超の感染者が出ており、2度目の緊急事態宣言が発令されるなど、事態は深刻を極めている。

 反町氏はこうした現状を踏まえ、「普通のコロナであれば理解は出来るが、"変異種"などというものも出てくると、これはどうしようもない」としながらも、JFAとしては「準備を進めるしかない」と今年の代表活動についての考えを述べた。
 
「政府やスポーツ庁などのガイドラインに従ってやっていくしかない。ワールドカップ予選やU-24代表も試合が予定されており、難しいことはたくさんある。海外から来る日本人選手にブレーキがかかるのも困るし、日本に来る対戦相手にブレーキがかかるのも困る。それでも我々は、当たり前ですが、(コロナ禍の)状況が良い方向に進んだ場合に備えて準備をしておかないといけない。招集する選手や対戦相手の分析で遅れがあってはいけないので、出来る範囲で準備をしていくつもりです。政府に従った行動をして、収束に向かうことを願いながら活動をしていくしかないと思っています」

 こうした厳しい状況により、A代表とU-24代表の親善試合に関してはいまだ対戦相手が決まらない状況が続いている。反町氏は、「来日できる国や来れない国というのもあるので、正直危惧していることは多いです」と危機感を強めた。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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