「日本行きは保留された」神戸の超逸材リンコン獲得は破談か!? 地元メディアが急転直下の最新動向を報道

2021年01月12日 サッカーダイジェストWeb編集部

アメリカからの新たなオファーが…

ブラジルメディアでは、神戸の獲得が秒読みと見られていたリンコン。だが、ここにきて雲行きが怪しくなっているようだ。 (C) Getty Images

 ここ数日、巷を賑わせてきたヴィッセル神戸の新助っ人獲得動向に思わぬ動きがあった。

 今月に入り、ブラジルメディアによって注目されてきたのが、フラメンゴに所属するブラジルU-21代表FWのリンコンが神戸入りするという情報だ。

 昨年12月にクラブ幹部と衝突したのをキッカケに、国外移籍を模索していたリンコンを巡る争奪戦を、神戸が50万ドル(約5150万円)のレンタルフィーと総試合数の50パーセントに出場した場合に、250万ドル(約2億5750万円)の買い取りオプションを付帯させたオファーで契約を勝ち取ったという。

 さらにブラジル紙『O dia』によれば、神戸はエースナンバーでもある10番か9番を自由に選択できることを確約させ、「セレソンの未来」とも称される超逸材を口説き落としたとも報じられた。

 まさに秒読み段階と思われていたリンコン獲得だが、急転直下で破談の可能性が浮上している。ブラジル最大のネットワーク『Globo』によれば、いまだ保有権を持つフラメンゴが買い取りオプションの条件を引き上げたというのだ。同メディアは、次のようにレポートしている。

「フラメンゴの理事会は、リンコンを獲得したがっている神戸に対し、出場10試合で買い取りオプションを義務付ける新たな要求を突き付けた。彼の退団はほぼ間違いないが、同じく獲得を狙っているシンシナティFCが完全移籍でのオファーを新たに提示したことも影響しているだろう」

 さらに『O Dia』のヴェネ・カーサグランデ記者は、「神戸はリンコン獲得失敗の危機に直面している。日本のチームはフラメンゴの理事会からレンタル拒否の知らせを聞かされた」と伝えた。

「11日にリオを訪れている神戸の代表者とリンコンの代理人、そしてフラメンゴの会長が会議を開いた。そこで神戸は今の買い取りオプション案を受け入れられないことを知らされた。それはFCシンシナティが買い取りオファーを新たに出したからだ。

 現時点でクラブ側は、アメリカからの買い取りオファーに魅力を感じている。すでに神戸からの契約書も届いているが、日本のチームが、現状のままのレンタルオファーで獲得できる可能性はなくなった。リンコン本人はアメリカ行きを拒んでいるが、フラメンゴが態度を変えたために日本行きは保留された。去就は未定のままだ」

 土壇場で状況が一変したリンコンの動向。果たして、神戸は"サッカー王国"の有望株を獲得できるのか。そのネゴシエーションの行方から目が離せない。

【動画】ポテンシャルは南米で証明済み!? リンコンのリベルタドーレスでのゴールシーンはこちら

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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