久保建英、ヘタフェ・デビュー戦で個人技で勝ち越し弾を演出! “ぶっつけ本番”も2点に絡んで存在感誇示

2021年01月12日 サッカーダイジェストWeb編集部

途中出場で随所で見せ場を作る

ドリブル突破から得点を演出し、存在感を示した久保。 (C) Getty Images

 現地時間1月11日に開催されたラ・リーガ第18節で、久保建英が入団したヘタフェは、敵地でエルチェと対戦した。

 スペインで記録的な大雪が降った影響で開催が一日延期となった一戦。ホセ・ボルダラス監督は新戦力をさっそく実戦に送り込む。8日にバルセロナからレンタルで獲得したアレニャを先発に抜擢。9日にレンタル移籍が決定したばかりの久保も練習参加していなかったが、ベンチ入りを果たした。

 試合は開始早々にホームチームが均衡を破る。3分、速攻から右サイドを崩したバラガンが絶妙なアーリークロスを供給。これを敵エリア内でフリーとなっていたR・グティがダイレクトでねじ込んだ。

 残留争いのライバルにいきなり出鼻をくじかれたヘタフェは、徐々に持ち前のハードワークと果敢なフォアチェックで応戦し、エルチェを押し込むことに成功すると、前半終了間際にようやく同点ゴールを奪う。38分、右サイドを突破したポルティージョのクロスをククレジャがヘッドで押し込んだのである。

 1-1として迎えた後半も中盤で激しい肉弾戦を演じながら、連動したスピーディーなパス回しを展開して主導権を握ったヘタフェだったが、総得点数がリーグ最低(試合前まで12)の攻撃陣の単調さが悪目立ちしてしまう。
 
 守勢を余儀なくされながらも、4-4の2ブロックを敷いたエルチェの堅牢に苦戦したヘタフェは、交代カードを切って攻勢を強める。64分にマクシモビッチを下げて、久保をピッチに送り込んだ。

 新天地でのデビューを飾った久保は4-2-3-1の右サイドに抜擢されると、積極的にボールに関与しては、少ないタッチ数でパスをさばいて、攻撃をテンポアップさせる。そして投入から5分で得点を呼び込むのだ。

 右サイドに開いてボールを受けた久保は、果敢にドリブルを仕掛けてエリア内に侵入して左足でシュート。これは相手GKに弾かれるも、こぼれ球をマタが押し込んだ。

 ぶっつけ本番のデビュー戦でいきなり得点を演出した背番号5は、チームメイトの信頼を勝ち得る。そして、チームの攻撃の起点となると、82分にはフラストレーションを溜め込んだ相手MFリゴーニから両足での鋭いタックルをお見舞いされるなど、存在感の高さを感じさせた。

 結局、自身に得点は生まれなかったものの、随所でポテンシャルの高さを見せつけた久保は86分にもクロスから味方のPK奪取を呼び込む。これをアンヘルが決めて3-1とした。

 着実にリードを広げたヘタフェは、3試合ぶりの白星を掴んで、順位も12位に浮上。久保にとっては新天地で上々のデビューとなった。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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