「素晴らしい誘いが日本から…」神戸が10番を確約!? 地元紙が明かす超逸材FWリンコン獲得交渉の舞台裏

2021年01月11日 サッカーダイジェストWeb編集部

代理人は「アメリカ行きが最適」と踏むも…

粗削りながら高いポテンシャルを持つリンコン。神戸とフラメンゴが移籍に合意したと報じられた。 (C) Getty Images

 ヴィッセル神戸の新助っ人獲得が秒読み段階に入っているようだ。

 現地時間1月9日、国内最大のネットワーク『Globo』をはじめとする複数のブラジル・メディアは、フラメンゴがブラジルU-21代表FWのリンコンの神戸移籍に合意をしたと報道した。

 2017年に16歳ながら"サッカー王国"屈指の名門フラメンゴでトップチームデビューを果たしたリンコンは、世代別代表にも招集され続けている超有望株だ。

 昨年12月にクラブ幹部と衝突したのをキッカケにリンコンは国外移籍を模索。そんなセレソンのエース候補の獲得を巡って、欧州の複数クラブに加え、MLSのFCシンシナティなどが争奪戦を繰り広げたが、50万ドル(約5150万円)のレンタルフィーと総試合数の50パーセントに出場した場合に、250万ドル(約2億5750万円)の買い取りオプションを付帯させた神戸が、契約を勝ち取ったと報じている。

 その交渉の舞台裏も明らかになってきている。ブラジル紙『O Dia』によれば、移籍交渉を始めた当初、代理人は「価値を高めて欧州へとステップアップさせるためにアメリカが最適だ」と踏んでいたものの、本人が給与面や環境の問題からFCシンシナティのオファーに納得しなかったために日本行きを決断したという。
 
 神戸側も逸材獲得の絶好機を逃さんと本腰を入れた。『O Dia』は、「日本のチームは給与条件を引き上げた」としたうえで、リンコンにエースナンバーでもある10番か9番を自由に選択できることを確約したと伝えている。

 この一連の動向についてフラメンゴ専門メディア『COLUNA DO FLA』は、次のようにリポートしている。

「道徳的にも素晴らしい誘いが日本から舞い込んだ。リンコンは、フラメンゴで信頼を失って、ファンの『ターゲット』にされてしまったが、新たなチームでは歓迎を受けそうだ。若きストライカーは、イニエスタというチーム屈指のスターがいるにもかかわらず、ヴィッセル神戸から10番のシャツを提示されている」

 いまだ正式発表はないものの、獲得が決定的と見られているリンコン。ブラジルでも認められたポテンシャルの持ち主は、神戸でどれだけの輝きを放つのか。早くも期待が高まっている。

【動画】実力はサッカー王国で証明済み!? リンコンのリベルタドーレスでのゴールシーンはこちら

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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