【選手権】2009年度大会以来の決勝再戦はPK決着!山梨学院が青森山田を下し11年ぶり2度目の優勝!

2021年01月11日 サッカーダイジェストWeb編集部

延長戦は互角の勝負で決着つかず…

広澤が先制点を決める。写真:徳原隆元

 全国高校サッカー選手権大会は1月11日、埼玉スタジアム2002において決勝の山梨学院(山梨)対青森山田(青森)の一戦が行なわれ、山梨学院が2-2からのPK戦を制し、2度目の優勝を飾った。

 両者は11年ぶりの決勝での顔合わせ。山梨学院は初出場初優勝を果たした第88回大会以来11年ぶり2回目の優勝を、青森山田は2年ぶり3回目の全国制覇を目指した。

 試合は序盤、88回大会の再現を見るかのような展開に。前半12分、敵陣に押し込んだ山梨学院は、右サイドから中央へ展開すると、パスを受けた広澤灯喜(3年)がワントラップから右足を一閃。鋭いグラウンダーのシュートがネットに突き刺さり、山梨学院が先制する。前半11分に山梨学院の碓井鉄平(現カターレ富山)の強烈なシュートで先制した11年前の決勝をなぞるような展開となった。

 山梨学院の1点リードで迎えた後半、青森山田が反撃に打って出る。立ち上がりから敵陣に押し込み主導権を握ると、後半12分には武器のロングスローからこぼれ球を松木玖生(2年)が右足ボレー。これはGK熊倉匠(3年)に阻まれるものの、キャプテンのDF藤原優大(3年)が押し込んで青森山田が同点に追いついた。

 青森山田はさらに攻撃の手を緩めず、後半19分には準決勝の矢板中央戦でハットトリックを決めた安斎颯馬(3年)が押し込み逆転。安斎の得点ランク単独トップに立つ今大会5ゴール目でついに2-1と試合をひっくり返す。

 しかし山梨学院もあきらめない。選手交代で流れを掴むと、ドリブルで抜け出した山口丈善(3年)が放ったシュートのこぼれ球に、10番の野田武瑠(3年)が詰めてネットを揺らす。山梨学院が2-2の同点に追いつく。

 終盤は青森山田が波状攻撃を仕掛けるが、ゴールは決めきれず。勝負は延長戦にもちこまれた。

 延長では中盤にスペースが空き始め、互いにカウンターから攻め込む展開に。山梨学院は延長前半早々に途中出場の茂木秀人イファイン(2年)がゴール前で絶好のチャンスを掴むもシュートを打ち切れず。青森山田も安斎が再三ドリブルで仕掛けるも山梨学院の堅守を崩しきれない。

 延長後半には安斎がヘディングシュートを狙うが枠をとらえきれない。直後に足をつる安斎を、中学時代のチームメイトのGK熊倉が敵味方を越えて気遣う光景も。死力を尽くした試合は延長でも決着がつかずPK戦へともつれ込んだ。

 迎えたPK戦、両チームが1人ずつ決めた2人目。青森山田・安斎のシュートをGK熊倉がストップ。山梨学院がリードする。そして4人目でも青森山田が失敗。直後のシュートを決めた山梨学院が11年ぶり2度目の優勝を決めた。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

【決勝PHOTO】青森山田2-2山梨学院|PK戦にもつれる死闘を制したのは山梨学院!熊倉匠のPKストップが炸裂し、11大会ぶり2度目の全国制覇!

【選手権PHOTO】堀北・ガッキー・広瀬姉妹! 初代から最新・本田望結まで「歴代応援マネージャー」を一挙公開!

次ページ【動画】まるでデジャブな展開!? 広澤灯喜の開始12分の先制弾!

みんなにシェアする
Twitterで更新情報配信中

関連記事