「偉大な選手になる未来が保証」ボローニャは不振も地元メディアは冨安健洋を絶賛!「熱心な日本人ひとりだけでは…」

2021年01月10日 サッカーダイジェストWeb編集部

右SBの抜擢に応える

チームの事情から昨シーズンまでプレーしていたサイドバックで奔走を続けている冨安を、伊メディアが称えた。 (C) Getty Images

 冨安健洋は活躍を続けているが、チームは勝てていない。

 現地時間1月9日に開催されたセリエ第17節、敵地でジェノアと対戦したボローニャは0-2と屈した。開幕17戦連続先発フル出場を果たした冨安は、14節アタランタ戦、前節ウディネーゼ戦に続き、右SBで抜擢された。

 チームは前半終了間際に先制点を献上すると、後半にもミスから失点。6試合ぶりとなる今シーズン8敗目を喫した。ボローニャは11月29日の9節クロトーネ戦を最後に白星から遠ざかっている。

 冨安もアタランタ、ウディネーゼ戦と違い、ゴールは奪えなかった。だが、イタリア・メディアから高く評価されている。

 伊衛星放送『Sky Sport』は及第点の6点と採点。『TUTTOmercatoWEB』も同じく6点をつけ、「右サイドに戻り、良いパーソナリティーでプレー。ドメニコ・クリーシトを見張り、何度か攻撃」と評した。

 伊紙『Gazzetta dello Sport』は、同じ6点ながらチームのMVPに選出し、「サイドバックだが、何度も『もうひとりのウィング』に。現時点、そしておそらくは未来も、彼にとって正しい役割は右サイドだという裏付け」と、称賛したうえで、冨安の最適位置は右SBだとの見解を示している。
 同じく伊紙『Corriere dello Sport』も、「ボローニャのベストだったことは確実。右サイドで彼が攻撃に出たときは、ジェノアを苦しめた」と、チーム最高点となる6.5点をつけた。

 さらに『Sport Mediaset』も6.5点をつけ、「ボローニャで唯一、及第点。90分とアディショナルタイムを通じて休みなく奮闘した。だが、熱心な日本人ひとりだけでは足りようがない」と、冨安が気を吐いたと称賛している。

 7点の高評価を与えたイタリア・メディア『calciomercato.com』は、「守り、攻め上がり、クロスを入れ、ゴールに迫った。サイドの何でも屋。普通ではない質量を兼ね備え、偉大な選手になる未来が実質的に保証」と絶賛した。

 右SBに戻ってから立て続けの好パフォーマンスで評価を高めている冨安だが、チームが勝てていないことで喜びも半減だ。ボローニャは次節ヴェローナ戦を終えると、24日にユベントス、30日にミランと、強豪との連戦を迎える。次節は、是が非でも白星を取り戻したいところだ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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