「僕らは人形じゃない」悪条件でドローのマドリー。ジダンやクルトワは大雪開催を批判!「延期すべきだった」

2021年01月10日 サッカーダイジェストWeb編集部

ジダンは「いつ帰れるかもわからない」と怒り

ピッチは最大限に整備こそされていたものの、雪の降る中での試合にマドリーは苦戦を強いられた。 (C) Getty Images

 記録的な大雪の影響で、遠征に向かう機内では数時間も待たされた。そして雪が降る中で試合をし、結果はスコアレスドローに終わった。それだけにレアル・マドリーのジネディーヌ・ジダン監督が苛立ってもおかしくはないだろう。

 現地時間1月9日のラ・リーガ第18節で、マドリーは敵地でオサスナとスコアレスで引き分けた。同日に開催された試合でバルセロナは4-0と快勝し、アトレティコ・マドリーは悪天候で試合延期に。そのためマドリーは暫定で首位アトレティコを上回る機会を逸し、逆に3位バルサに3ポイント差に詰め寄られることとなった

 スペイン紙『Marca』によると、トニ・クロースは試合後に「ピッチは言い訳にならない。両チームがこのピッチでプレーした」と、コンディションの悪さを理由にしてはいけないと強調した。だが、指揮官のジダンは、「ピッチでやれることはやった。サッカーの試合ではなかった」と、試合を延期にすべきだったと怒りを隠さなかった。

「我々は、いつ帰れるのかも分からない。サッカーの試合じゃなかったよ。延期すべきだった。だが、もう終わったことだ。コンディションは整っていなかったが、これが現実だ」

 守護神ティボー・クルトワもジダンに同調する。「ピッチをこのように保ってくれたオサスナの人たちには感謝したい」と述べたうえで、「でもリーガが僕たちにしたことは残念だ」と、運営側を批判した。
 
「分かっていたことじゃないか。もちろん、プレーすることはできた。でも、凍った滑走路で出発し、いつ帰れるかも分からない。僕らは人間であって、見世物じゃないんだよ」

 さらにクルトワは、「僕たちは求められたことをやったと思っている。遠征に来なければ、3ポイントを奪われるみたいにね。でも、安全だとは思わない」と続けている。

「僕たちは、常にプレーしなければいけない人形じゃない。今日は頑張った。でも、移動や帰宅するために必要なロジスティクスのすべてを考える必要がある」

 新型コロナウイルスによる異例の過密日程に加え、悪天候の影響でさらに苦しめられたマドリーは、14日に開催されるスーペル・コパの準決勝でアスレティック・ビルバオと対戦する。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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