「なぜ安いオファーに応じるのか…」神戸がセレソンの超逸材FW獲得に迫る! 地元メディアが交渉の舞台裏を明かす

2021年01月09日 サッカーダイジェストWeb編集部

気になる契約内容は?

フラメンゴで成長を続けてきたリンコンと神戸が契約間近に迫っているようだ。 (C) Getty Images

 2020年シーズンにJ1で14位と低迷したヴィッセル神戸は、新シーズンに向けて"サッカー王国"の逸材獲得に迫っているようだ。

 現地時間1月8日、大手ネットワーク『Globo』などのブラジル・メディアは、フラメンゴに所属するブラジルU-20代表FWリンコンの獲得で、神戸が合意寸前に至っていると報じた。

 現在20歳のリンコンは16歳だった2017年に名門フラメンゴでプロデビューを飾り、「セレソンの未来を担うストライカー」と謳われる超逸材だ。しかし、昨年末に自身の扱いを巡ってクラブ幹部と衝突すると、トップチームの練習参加を認められずに放し飼いの状態に。

 フラメンゴの決定に激怒したリンコン側は国外移籍を模索。欧州の複数クラブに加え、神戸とMLSのFCシンシナティとの争奪戦が水面下で繰り広げられた。
 
 そうした中で、いち早くリンコンと個人合意に達した神戸は、ブラジル・メディア『O DIA』によれば、フラメンゴ側からは"逆オファー"を持ちかけられている状態だという。その内容は50万ドル(約5150万円)での1年レンタル(2021年12月)に、総試合数の50パーセントに出場した場合に250万ドル(約2億5750万円)での買い取り義務が付帯するというものだ。

 同メディアは、交渉レースの舞台裏を次のように伝えている。

「当初、フラメンゴは金銭面から欧州からの魅力的なオファーに応じる予定で、日本のチームとの交渉に応じることを望んではいなかった。ではなぜ他クラブの提示額よりも安いオファーを提示した神戸との交渉を進めるのか。答えは簡単だ。他のオファーは支払いの一部がすぐにされないためである。クラブの財政状況を考慮してのものだった」

 時差の関係から日本時間の9日中まで逆オファーの返答を待っているというフラメンゴ。果たして、神戸は"セレソンの未来"とも言われる逸材獲得を決断するのか。秒読み段階とも言える動向の行方が注目される。

【動画】実力はサッカー王国で証明済み!? リンコンのリベルタドーレスでのゴールシーンはこちら

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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